[見どころ!]ダニエル・バラダレス vs.重岡銀次朗

10月7日(土)大田区総合体育館

IBF世界ミニマム級団体内王座統一戦

王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)

vs

暫定王者・重岡銀次朗(ワタナベ)


バラダレス=1994年6月10日、メキシコ出身の29歳。右ボクサーファイター型。戦績:32戦27勝(15KO)3敗1分1無効試合。

重岡銀次朗=1999年10月18日、熊本県出身の23歳。左ファイター型。戦績:10戦9勝(7KO)1無効試合。


因縁のリマッチ

重岡銀次朗が中盤で仕留めるか


 今年1月、両者は大阪で拳を交え、3回無効試合という消化不良の結果に終わっている。重岡の強打が当たり始め主導権を握ったタイミングで偶然のバッティングが発生。見た目の負傷はなかったもののバラダレスが体調不良を訴え、それがレフェリーに受け入れられて試合が終了するという不可解かつ後味の悪い結末となった。3ヵ月後、重岡が暫定王座決定戦で勝って今回の団体内統一戦に持ち込んだ経緯がある。

 重岡は57戦56勝1敗(敗北は兄・優大との試合を棄権したもの)のアマチュア戦績を残し、5年前にプロデビュー。WBOアジアパシフィック王座や日本王座を獲得してトップ戦線に進出してきた。バラダレス戦は不完全燃焼に終わったが、4月の暫定王座決定戦では元王者のレネ・マーク・クアトロ(フィリピン)に9回KO勝ちを収めて実力を示している。気の強さを前面に出したサウスポーのファイター型で、顔面とボディへの打ち分けも巧みだ。

 約10年のプロキャリアで32戦をこなしているバラダレスを軽視することは危険だが、すでに9ヵ月前に3ラウンドの手合わせをしている重岡は十分な手応えを掴んでいるものと思われる。序盤から重岡が正王者を圧倒し、中盤あたりには仕留めてしまう可能性が高そうだ。(原功)

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