[見どころ!]下町俊貴 vs.石井渡士也

10月31日(火)後楽園ホール

日本スーパーバンタム級タイトルマッチ

王者・下町俊貴(グリーンツダ)
vs.
挑戦者1位・石井渡士也(REBOOT)


下町=1996年11月4日、大阪府出身の26歳。左ボクサー型。戦績:20戦17勝(11KO)1敗2分。

石井=2001年1月15日、東京都出身の22歳。右ボクサーファイター型。戦績:8戦6勝(4KO)1敗1分。

仕切り直しの一戦
距離を巡る攻防に注目 

 今年6月、王座決定戦で大湾硫斗(志成)に10回判定勝ちを収めて戴冠を果たした下町の初防衛戦。もともと下町と石井は4月に空位の王座をかけて対戦予定だったが、石井が負傷したため試合はキャンセル。決定戦のカードが下町対大湾に変更された経緯があった。仕切り直しの一戦はどちらに凱歌があがるのか。

 下町は179センチの長身サウスポーで、その身体的特徴を生かしたアウトボクシングをベースにした選手だ。それでいて好機には長距離から攻めるため、相手にとっては戦いにくいタイプといえる。デビュー3戦目に4回判定負けを喫したあとは引き分けを挟んで6年半に15連勝(10KO)と勢いもある。

 挑戦者の石井はアマチュアを経て2019年4月にB級デビュー。4戦目に世界挑戦経験者の石田匠(井岡)に8回判定負けを喫したのが唯一の敗北だ。4月に予定された下町戦を自身の負傷で見送ったため今回が1年ぶりのリングとなる。身長162センチと小柄な部類に入るが、かつて井上尚弥(大橋)のスパーリング相手を務めたこともあり、距離を詰めて打ち込むパンチは破壊力がある。

 ロングレンジで戦う時間が多い下町と、中近距離で持ち味を発揮する石井という組み合わせだけに、距離を巡る攻防が最大のカギといえる。下町の右ジャブに邪魔されて石井が踏み込めないようだと王者ペースになるだろう。逆に石井が相手のリードパンチを外して懐にもぐり込むようならば勝機は大きく膨らみそうだ。それでも下町のアッパーには十分な注意が必要といえる。(原功)

東日本ボクシング協会

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