[見どころ!]飯村樹輝弥 vs.村上勝也

11月4日(土)後楽園ホール
日本フライ級タイトルマッチ
王者・飯村樹輝弥(角海老宝石)
vs
挑戦者・村上勝也(名古屋大橋)

飯村=1998年1月7日、東京都出身の25歳。右ボクサーファイター型。戦績:5戦4勝(1KO)1敗。

村上=1994年7月23日、愛知県出身の29歳。右ボクサー型。戦績:17戦14勝(3KO)2敗1分。

角度を変えて攻める飯村
村上は右ストレートで勝負か

 7月1日にアマチュア時代からのライバルだった永田丈晶(協栄)に競り勝ってプロ5戦目で戴冠を果たした飯村の初防衛戦。挑戦者の村上はキャリア8年、17戦の経験を持つ長身ボクサーで、これが初10回戦となる。

 アマチュアで81戦(68勝13敗)を経験した飯村は2021年1月にB級デビューを果たし、3連勝をマーク。4戦目にフィリピン3位のエスネス・ドミンゴに6回TKO負けを喫して一時停止を強いられたが、再起戦で永田に勝って日本一の座についた。前後左右に動きながらワンツーで飛び込むだけでなく、離れてからは相手の出端にカウンターを合わせるスキルも持ち合わせている。永田戦では競った状態のままフルラウンドを戦い抜き、経験値を上げている。

 村上はアマチュアで12戦(7勝5敗)をこなしたあと21歳でプロに転向。6戦目に新人王戦の西軍代表決定戦で敗退したあと2019年11月に8回判定負けを喫したが、その後は6連勝(1KO)と好調をキープしている。173センチの長身で、右ストレートはKO率(約18パーセント)以上に破壊力がありそうだ。中部のリングを中心に活動しているため後楽園ホールのリングは初登場となる。

 直線的な動きが多い村上に対し、飯村は今回も前後左右に動きながら揺さぶりをかけるものと思われる。機を見てワンツーで攻め込み、いったん引いてから再び飛び込むというパターンに持ち込みたいところだ。そこに村上が臆せずに右ストレートを狙っていければ緊迫した展開になるかもしれない。ただ、序盤で挑戦者の対応が遅れるようだと飯村が攻勢を強め、一気に詰めてしまう可能性もある。(原功)

東日本ボクシング協会

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