[見どころ]藤田炎村 vs.関根翔馬

12月12日(火)後楽園ホール

日本スーパーライト級タイトルマッチ

王者・藤田炎村(三迫)
vs.
挑戦者・関根翔馬(ワタナベ)

藤田=1994年12月26日、愛知県出身の28歳。右ファイター型。戦績:12戦11勝(9KO)1敗。

関根=1986年3月26日、東京都出身の37歳。右ファイター型。戦績:15戦6勝(2KO)7敗2分。

2連続KO防衛狙う藤田
37歳で戴冠狙う関根

 今年4月、王座決定戦でアオキ・クリスチャーノ(角海老宝石)を2回KOで下して戴冠を果たした藤田の2度目の防衛戦。初防衛戦も3回TKOで終わらせており、勢いを増している印象だ。37歳で初挑戦のチャンスをつかんだ関根を相手にタイトル戦3連続KO勝ちを狙う。

 藤田はアマチュアで11戦(7勝3KO4敗)を経験後、名古屋のジムからプロデビュー。全日本新人王決定戦で敗れたのを機に三迫ジムに移籍した。2020年以降は6戦全勝(4KO)と好調を維持している。75パーセントのKO率が示すとおりの強打者で、右ストレート、左右フック、アッパーとパンチも多彩だ。構えを左から右、右から左にチェンジするスイッチヒッターでもある。

 挑戦者の関根は2010年12月にプロデビューしたが、途中で1年10ヵ月、1年、1年半、1年2ヵ月とブランクが多かったため試合数は少ない。今回も昨年12月以来、約1年ぶりのリングとなる。アゴの横に両グローブを置いた構えで前進し、外から巻き込むような右フックを叩きつける好戦的なスタイルの選手だ。

 ともに攻撃型だが、スピード、パワー、多彩さ、経験値などで勝る藤田に分があることは間違いない。初10回戦の関根が出遅れるようだと中盤を待たずに大勢が決する可能性もありそうだ。関根は

リスクを承知で早めに仕掛け、混戦に持ち込みたい。(原功)

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