[見どころ!]堤聖也 vs.穴口一輝

12月26日(火)有明アリーナ
日本バンタム級タイトルマッチ

王者・堤聖也(角海老宝石)
vs
挑戦者・穴口一輝(真正)

堤=1995年12月24日、熊本県出身の27歳。右ボクサーファイター型(スイッチヒッター)。戦績:10戦8勝(7KO)2分。

穴口=2000年5月12日、大阪府出身の23歳。左ボクサーファイター型。戦績:6戦全勝(2KO)。

V4狙う堤
サウスポーの穴口にもチャンスあり

 2022年6月に日本バンタム級王座を獲得したスイッチヒッターの堤が、今年3度目、通算4度目の防衛戦に臨む。すでに堤はWBA3位、IBF4位、WBC10位、WBO15位と主要4団体すべてで挑戦圏内におり、近い将来の世界挑戦も視野に入ってきている。しかし、技巧派サウスポーの穴口は侮れない相手といえる。

 堤はアマチュアで101戦(84勝40KO17敗)の戦績を残し、2018年3月にプロデビュー。のちの東洋太平洋、アジアパシフィック王者の中嶋一輝(大橋)と元世界王者の比嘉大吾(志成)と引き分けたあと、澤田京介(JBスポーツ)を8回TKOで下して王座についた。

今年8月のV3戦では増田陸(帝拳)と激闘を展開したが、終盤に突き放して3対0の判定勝ちを収めている。左右どちらの構えでも戦えるスイッチヒッターで、9勝のうち7KOを収めているようにパンチ力もある。

 穴口もアマチュア出身で、76戦68勝8敗の戦績を残して2021年7月にプロに転向した。4戦目に世界挑戦経験者のジョナサン・タコニン(フィリピン)に8回判定勝ちを収め、今年8月には「バンタム級モンスター・トーナメント準決勝」で日本4位の梅津奨利(三谷大和スポーツ)にも完封(8回判定)勝ちを収めて今回の挑戦に繋げた。サウスポーからの右ジャブ、左ストレートを主武器とする技巧派で、今回が7戦目で初10回戦となる。

 初回からテンポの速い攻防が見られそうだ。堤が左右どちらの構えでスタートするのか、どちらが先に仕掛けるのか。井上対タパレスのアンダーカードということで自然と注目度も上がるはず。そんななか、どちらが自分のリズムで戦えるか。接戦になりそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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