[見どころ!]木村吉光 vs.坂晃典

12月31日(日)大田区総合体育館
東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦
4位(元王者)木村吉光(志成)
vs
5位・坂晃典(仲里)

木村=1996年8月23日、香川県出身の27歳。右ボクサーファイター型。戦績:19戦15勝(10KO)3敗1分。

坂 =1992年2月11日、大阪府出身の31歳。右ファイター型。戦績:29戦22勝(19KO)7敗。

2年ぶりの再戦
木村が返り討ちか
坂が雪辱か


 森武蔵(志成)が返上した王座を3代前の王者でもある木村と、日本2階級制覇王者の坂が争う。両者は2021年12月に今回と同じように東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦で対戦し、木村が3回TKO勝ちを収めている。返り討ちか、それともリベンジか。2年ぶりの再戦もKO決着が濃厚だ。

 2015年にプロデビューした木村は2度の地域王座挑戦に失敗後、坂に勝って第45代東洋太平洋スーパーフェザー級王者になった。しかし、2度目の防衛戦で力石政法(緑)に5回KOで敗れ在位は約1年に終わった。今年8月、再起戦で5回TKO勝ちを収めて今回のチャンスをつかんだ。強打が自慢の好戦派で、ワンツーや左のボディブローを得意とする。

 坂はこれが9度目のタイトル戦となる。フェザー級に続いてとスーパーフェザー級でも日本王座を獲得したが、今年4月に原優奈(真正)に4回TKO負けを喫して無冠に戻っている。これが再起戦となる。66パーセントのKO率が示すとおりの強打者で、思い切りのいい攻撃ボクシングが持ち味だ。反面、7敗のうち5敗はKO(TKO)によるものでディフェンスに課題を抱えている。

 2年前の初戦では2回に坂がダウン、3回に木村が連打でレフェリー・ストップに持ち込んだが、今回も初回からスリリングな試合になりそうだ。雪辱を期す坂が仕掛け、木村が応戦する展開になる可能性が高い。終盤を待つことなく新王者誕生となりそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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