[見どころ!]井岡一翔 vs.ホスベル・ペレス

12月31日(日)大田区総合体育館
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ
王者・井岡一翔(志成)
vs
挑戦者6位ホスベル・ペレス(ベネズエラ)

井岡=1989年3月24日、大阪府出身の34歳。右ボクサーファイター型。戦績:33戦30勝(15KO)2敗1分。

ペレス=1995年2月6日、ベネズエラ出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:23戦20勝(18KO)3敗。


技術力に差
井岡のKO防衛に期待


 今年6月、体重超過で王座を剥奪されたジョシュア・フランコ(アメリカ)に12回判定勝ちを収めWBA世界スーパーフライ級王座を獲得した井岡が、78パーセントのKO率を誇るペレスの挑戦を受ける。ペレスの強打には十分な警戒が必要だが、経験や技術力で勝る井岡が有利といえる。

 ミニマム級、ライトフライ級、フライ級、そしてスーパーフライ級と4階級制覇を成し遂げている井岡は、これが実に25度目の世界戦となる(24戦21勝10KO2敗1分)。途中に1年半近いブランクはあるものの13年近くも世界の最前線で戦い続けていることになる。防御技術、顔面とボディの打ち分けの巧みさだけでなく駆け引きなど一見分かりにくい部分でも長けており、総合的に高い戦力を身に着けている。

 挑戦者のペレスは19歳でプロデビューし、WBAカリブ王座やベネズエラの国内王座などを獲得してトップ戦線に浮上。2020年2月にはアルテム・ダラキアン(アゼルバイジャン/ウクライナ)の持つWBA世界フライ級王座に相手国で挑戦。積極的に戦ったもののダラキアンの待機戦法に持ち味を封じられて判定で敗れた。その後、3年のブランクを経て戦線復帰を果たし3連続KO勝ちを収めている。上体を振りながら飛び込んで左フック、右クロスを狙うことが多い。

 ペレスのパンチは左右とも破壊力がありそうだが、単調な面があるため井岡が簡単に被弾するとは思えない。王者が距離で外したりブロックしたりしながらカウンターを合わせる機会を狙う展開が予想される。左のボディブローも効果を発揮しそうだ。2020年12月以来、6試合ぶりのKO勝ちを期待したい。(原功)

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