[見どころ!]鈴木雅弘 vs.ロルダン・アルデア

1月20日(土)後楽園ホール
東洋太平洋ライト級王座決定戦
3位・鈴木雅弘(角海老宝石)
vs.
4位ロルダン・アルデア(フィリピン)

鈴木=1995年7月11日、東京都出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:11戦9勝(6KO)1敗1分。

アルデア=1994年2月22日、フィリピン出身の29歳。左ボクサーファイター型。戦績:29戦18勝(10KO)9敗2分。

引き分け後の直接再戦
終盤勝負か

 鈴木とアルデアは昨年10月、フィリピンで今回と同じ東洋太平洋ライト級王座決定戦で拳を交え、ひとりのジャッジが116対112でアルデアを支持したものの残る二者が114対114と採点したため引き分けに終わった。開催地を東京に変えて実現するダイレクトリマッチも接戦になりそうだ。

 鈴木はアマチュアで90戦(64勝21KO26敗)を経験後の2018年11月にプロに転向。6戦目に永田大士(三迫)を10回TKOで下して

日本スーパーライト級王座を獲得した。この王座を試合の6日後に返上するとライト級に転向。2022年2月に宇津木秀(ワタナベ)と王座決定戦を行ったが9回TKOで敗れた。これが11戦で唯一の敗北だ。その後、2連勝してアルデア戦に臨んだが、前述のとおり引き分けに終わっている。左ジャブを起点にしてボクシングを組み立てるタイプで、左フックと上下の打ち分けが巧みだ。

 「コブラ」というニックネームを持つフィリピン国内王者のアルデアは13年を超すキャリアで9敗を喫しているが、そのうち8度はタイ、ロシア、東ティモール、中国、オーストラリアなど相手国に遠征して敗れたものだ。日本でも2度戦っており、2019年2月にはのちの世界王者、尾川堅一(帝拳)に10回判定負けを喫している。上体の柔らかさを生かしたサウスポーのボクサーファイター型で、左ストレートは伸びがある。

 両者は3ヵ月前に12ラウンドにわたって拳を交えており、相手の手の内は分かっているはず。鈴木は右ストレートと左フック、アルデアは左ストレートを狙うことになりそうだ。鈴木に分があるとみるが、勝負は終盤までもつれるかもしれない。(原功)

東日本ボクシング協会

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