[見どころ!]2月16日(金)後楽園ホール
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦
5位・坂晃典(仲里)
vs.
6位・鯉渕健(横浜光)
坂 =1992年2月11日、大阪府出身の32歳。右ファイター型。戦績:29戦22勝(19KO)7敗。
鯉渕=1996年4月14日、神奈川県出身の27歳。右ファイター型。戦績:17戦10勝(9KO)6敗1分。
ファイター同士のカード
KO決着が濃厚
森武蔵(志成)が返上して空位になっている王座の決定戦。当初、昨年の大晦日に坂と木村吉光(志成)で決定戦を行うことになっていたが、木村が計量を前に体調を崩したため中止。それを受けカードを坂対鯉渕に変更して決定戦が挙行される。
フェザー級とスーパーフェザー級で日本王者になった実績を持つ坂にとって、今回は9度目のタイトル戦となる。昨年4月に原優奈(真正)に4回TKO負けで日本スーパーフェザー級王座を失って以来の再起戦でもある。66パーセントのKO率を残しているようにパンチ力が最大の売りの選手だが、反面、7度の敗北のうち5度はKO(TKO)によるもので、防御面と耐久力に課題を抱えている。
一方の鯉渕も10勝のうち9度がKO勝ちという強打者だが、敗北数も6と少なくはない。2022年10月に現日本ライト級王者の仲里周磨(オキナワ)に8回判定負けを喫したのが最後の敗北で、以後は2連続KO(TKO)勝ちを収めている。こちらも打撃戦を好むファイター型だ。まだ10回戦の経験がなく、いきなり12回戦に臨むことになる。
ともにパンチ力に自信を持っているだけに早い段階で自慢の強打を繰り出す打ち合いになる可能性が高い。打撃戦になった場合、経験値で上回っている坂が冷静さを保つことができれば主導権を握ることができそうだが、気持ちが先走ってしまうようだと勝負の行方は分からなくなる。いずれにしても終盤を待ちことなくKOで決着がつく可能性が高そうだ。(原功)
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