[見どころ!]松本圭佑 vs.前田稔輝

2月22日(木)後楽園ホール

日本フェザー級タイトルマッチ

王者・松本圭佑(大橋)

vs.

1位・前田稔輝(グリーンツダ)

松本=1999年7月17日、神奈川県出身の24歳。右ボクサーファイター型。戦績:9戦全勝(7KO)。

前田=1996年9月25日、大阪府出身の27歳。左ボクサーファイター型。戦績:14戦13勝(8KO)1敗。


Cカーニバル屈指の好カード
松本の右か 前田の左か

 昨年4月に日本王座を獲得し、4ヵ月後には初防衛を果たすとともに空位のWBOアジアパシフィック王座を獲得した松本が、日本拳法出身のサウスポー、前田の挑戦を受ける。チャンピン・カーニバル屈指の好カードは初回から緊迫した試合になりそうだ。

 松本はアマチュアで95戦80勝(30KO)15敗の戦績を残し、2020年8月にプロに転向。デビュー戦ではいきなりダウンを喫したが、その試合で逆転勝ちすると7戦目まですべてKO(TKO)で終わらせた。8戦目に佐川遼(三迫)に大差の10回判定勝ちを収めて日本王座を獲得し、次戦でWBOアジアパシフィック王座を手に入れた。174センチの長身を生かしたアウトボクシングがベースになっているが、右ストレート、左フックとパンチは多彩で破壊力もある。直近の2試合で10ラウンド、12ラウンドをフルに戦い切っておりスタミナも問題なさそうだ。

 日本拳法出身の前田は2019年4月にプロデビューし、その年の全日本新人王を獲得。その後も連勝を続けて2022年12月に阿部麗也(KG大和)の持つ日本フェザー級およびWBOアジアパシフィック王座に挑み、アゴを骨折しながら12回まで戦い抜いたものの判定で敗れた。再起戦を含めてタイの選手に3連続KO(TKO)勝ちを収めている。サウスポーから繰り出す左ストレートが主武器で、この左は予備動作がないうえ長中短とどの距離でも打てる強みがある。

 ともに序盤で主導権を握りたいだけに初回から駆け引きを含めたテンポの速い攻防が見られそうだ。総合力では松本が勝ると思われるが、前田の左には十分な注意が必要だ。(原功)

東日本ボクシング協会

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