[見どころ!]田中恒成 vs.クリスチャン・バカセグア

2月24日(土)両国国技館

WBO世界スーパーフライ級王座決定戦

1位・田中恒成(畑中)
vs.
2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)


田中=1995年6月15日、岐阜県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:20戦19勝(11KO)1敗。

バカセグア=1997年3月11日、メキシコ出身の26歳。右ファイター型。戦績:28戦22勝(9KO)4敗2分。

田中に大きなアドバンテージ
KOで4階級制覇か

 田中が4階級制覇を狙ってバカセグアとの決定戦に臨む。経験値、スピード、パワーに加え地の利もある田中が圧倒的有利だが、バカセグアの連打には十分な注意が必要だ。

 田中はプロ転向5戦目でWBO世界ミニマム級王座を獲得し、8戦目でWBO世界ライトフライ級、12戦目でWBO世界フライ級王者になった。16戦目には4階級制覇を狙って井岡一翔(志成)に挑んだが、8回TKOで跳ね返された。以後、挑戦者決定戦を制するなど再起4連勝で今回のチャンスをつかんだ。「これまでは攻撃中心のボクシングだったが、防御にも重点を置くトレーニングをしてきた」と意識とスタイルの変化と成長を口にしている。

 バカセグアは28戦22勝(9KO)4敗2分の戦績が示すように決してエリートというわけではない。しかし、4年ほど前にベスト階級をスーパーフライ級に定めてからは9連勝を収めており、自信を深めて今回の試合に臨む。前傾姿勢から左ジャブ、右ストレート、アッパーと矢継ぎ早に繰り出してくるファイター型で、一発の威力は驚くほどではないが連打は執拗だ。

 「闘牛士のように戦う」という田中と「鋭い角で突き上げる」というバカセグア。「ロッキー」と呼ばれるメキシカンの闘志と連打には注意が必要だが、スピードで勝る田中が序盤からコントロールするような展開になれば勝負は中盤を待たずに終わる可能性もある。(原功)

東日本ボクシング協会

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