[見どころ!]高田勇仁 vs.伊佐春輔

3月8日(金)後楽園ホール
日本ミニマム級タイトルマッチ
王者・高田勇仁(ライオンズ)
vs.
1位・伊佐春輔(川崎新田)

高田=1998年6月10日、埼玉県出身の25歳。右ボクサーファイター型。戦績:24戦13勝(6KO)8敗3分。

伊佐=1998年3月20日、神奈川県出身の25歳。右ボクサー型。戦績:19戦13勝(2KO)5敗1分。

高田の2勝1敗で迎える第4戦
初回から白熱の攻防か

 昨年4月に日本ミニマム級王座を獲得した高田が、過去に3度対戦して2勝1敗と勝ち越している宿敵、伊佐を迎えて3度目の防衛戦に臨む。互いに手の内を知っているだけに初回から駆け引きを交えたテンポの速い攻防が見られそうだ。

 17歳でプロデビューした高田はキャリアの途中で6試合も勝利から遠ざかるなど挫折を経験した。そのなかの1敗が2021年8月、伊佐との日本ユース王座決定戦だ。約1年後、伊佐に41秒TKO勝ちを収めたのを契機に運気が急上昇。3度の日本タイトル戦を含め目下5連勝(3KO)と勢いを増している。上体を振りながら距離を詰め、右クロス、左フックを打ち込む攻撃型だ。

 挑戦者の伊佐は2016年9月にプロデビュー。8戦6勝1敗1分で迎えた9戦目に高田に6回判定負けを喫したが、2年半後の日本ユース王座決定戦で雪辱(8回判定勝ち)。決着戦として臨んだ第3戦が不本意な結果に終わっているだけに借りを返して日本一の座を手にしたいところだ。こちらも直近の4試合は全勝と勢いを取り戻している。足をつかいながら距離とタイミングをずらし、打って離れるボクシングを身上としている。

 王者になって自信を増している高田が仕掛け、伊佐が前後左右に動きながら迎え撃つ展開が予想される。互いに手の内を知っているため、偵察の時間が省略されて速いテンポで試合が進みそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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