[見どころ!]藤田炎村 vs.李健太

4月9日(火)後楽園ホール

日本スーパーライト級タイトルマッチ

王者・藤田炎村(三迫)
vs.
挑戦者・李健太(帝拳)

藤田=1994年12月26日、愛知県出身の29歳。右ファイター型。戦績:13戦12勝(10KO)1敗。

李 =1996年3月9日、大阪府出身の28歳。左ボクサー型。戦績:7戦6勝(2KO)1分。


中近距離戦に持ち込みたい藤田
vs 長距離戦を好む李


 1年前、王座決定戦を制して戴冠を果たした藤田が、1位の李を迎えて3度目の防衛戦に臨む。藤田がKO率77パーセントのファイターなのに対し、李は180㎝の長身サウスポー。パワー対テクニックという構図が浮かび上がる。序盤から激しいペース争いが見られそうだ。

 藤田はアマチュアで11戦(7勝3KO4敗)を経験後にプロデビュー。新人王の西軍代表になったが、全日本新人王決定戦で敗れ、それを機に三迫ジムに移籍した。以後は3度の日本タイトルマッチを含め7連勝(5KO)と好調を維持している。機を見て構えを左右にスイッチする器用さを備えている一方、スピードがありパンチも強い。右ストレート、左右フック、さらにアッパーと多彩だ。

 李はアマチュア時代に日本記録となる62連勝をマークするなど112戦(102勝10敗)を経験後、2019年2月にプロデビュー。3戦目に負傷引き分けに終わった以外は順調に白星を重ねてきた。昨年10月、アオキ クリスチャーノ(角海老宝石)に8回判定勝ちを収めて今回のチャンスを手に入れた。180㎝の長身を生かしたアウトボクサーで、今回が初10回戦となる。

 戦闘スタイルが異なるだけに早い時点から距離を巡る主導権争いが展開されることになりそうだ。プレッシャーをかけながら中近距離の戦いに持ち込みたい藤田と、長距離をキープするために足と右ジャブを多用すると思われる李。序盤からテンポの速いスリリングな攻防が見られそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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