[見どころ!]高山涼深 vs.古谷昭男

4月25日(木)後楽園ホール
日本スーパーフライ級タイトルマッチ
王者・高山涼深(ワタナベ)
vs.
挑戦者・古谷昭男(六島)

高山=1996年10月17日、東京都出身の27 歳。左ボクサーファイター型。戦績:7戦全勝(6KO)。

古谷=1998年1月19日、大阪府出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:17戦11勝(4KO)6敗。

切り札の左を持つ高山

サウスポーとの対戦経験豊富な古谷


 昨年6月、プロ6戦目で日本スーパーフライ級王座を獲得した高山の2度目の防衛戦。挑戦者の古谷は3度目の地域王座挑戦となる。

 高山はアマチュアで51戦35勝(10KO)16敗の戦績を残し、2019年2月にプロに転向した。3戦目に日本ユース王座を獲得し、千葉開(横浜光)とのランカー対決で8回判定勝ちを収めて上位に進出。次戦で空位の日本王座を獲得した。3ヵ月後の初防衛戦では挑戦者に先行を許す厳しい戦いとなったが、じわじわと追い上げて8回に2度のダウンを奪って清算した。相手がホールドで減点されたあと一気に攻勢に出て左ストレートと連打で倒すなど勝負どころの見極めはみごとだった。ガードを高くあげた構えでプレッシャーをかけ、左ストレートを打ち抜くサウスポーのパンチャー型だ。現在はIBFで13位にランクされている。

 挑戦者の古谷は2015年8月に17歳でプロデビュー。8戦目までは4勝4敗だったが、以後の9戦は7勝(3KO)2敗と勝率を上げている。この2敗は橋詰将義(角海老宝石)との東洋太平洋およびWBOアジアパシフィック王座決定戦と、同じくWBOアジアパシフィック王座決定戦で中川健太(三迫)に判定で敗れたものだ。KO率は24パーセントに満たないが、ストレート系のパンチは切れがあり、数字以上に破壊力が感じられる。直近の6戦のうち5試合は左構えの相手との対戦で、サウスポー対策は万全といえそうだ。

 挑戦者が積極的に仕掛け、サウスポーの高山が左ストレートで迎え撃つ展開が予想される。挑戦者が相手の正面に立つ時間が長くなるようだと高山の左の餌食になる危険性がある。一方、王者に的を絞らせずに混戦に持ち込めれば古谷の勝機は広がりそうだ。(原功)

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