[見どころ!]川満俊輝 vs.安藤教祐

5月4日(土)後楽園ホール
日本ライトフライ級タイトルマッチ
王者・川満俊輝(三迫)
vs
挑戦者・安藤教祐(KG大和)


川満=1995年8月4日、沖縄県出身の28歳。右ファイター型。戦績:10戦9勝(5KO)1敗。

安藤=1992年7月4日、宮崎県出身の31歳。右ボクサーファイター型。戦績:17戦13勝(6KO)4敗。


再戦の舞台は日本タイトル戦
返り討ちか雪辱か


 昨年12月に大内淳雅(姫路木下)を2回TKOで破って戴冠を果たした川満の初防衛戦。安藤とは3年前に対戦して46秒でTKO勝ちを収めている。WBC14位にランクされる川満が返り討ちにするのか、それとも安藤がリベンジを果たして王座を奪取するのか。

 川満はアマチュアで50戦(35勝15敗)を経験後、2018年にプロ転向。4戦目にはのちの日本王者、高田勇仁(ライオンズ)を6回TKOで下し、6戦目には代役出場した試合で安藤にTKO勝ちを収めている。右一発で倒す完勝だった。次戦ではのちに世界王者になる重岡銀二朗(ワタナベ)の持つWBOアジアパシフィック王座に挑戦。全勝のホープ対決だったが、川満は2回TKOで敗れた。これがプロ10戦で唯一の敗北だ。再起後は右で倒した大内戦を含めて3連勝を収めている。積極的に仕掛けていくファイター型で、右ストレートという切り札を持っている。

 安藤は2016年にプロデビューし、4戦目、9戦目、そして11戦目となる川満戦で敗北を喫したが、直近の6戦は5勝(3KO)1敗と高い勝率を誇る。この1敗は昨年5月、元世界王者の山中竜也(真正)と空位のWBOアジアパシフィック王座を争って12回判定負けしたもの。半年後の挑戦者決定戦では亀山大輝(ワタナベ)に5回TKO勝ちを収めている。フェイントをつかいながら相手を迎え撃つタイプで、カウンターの右は鋭い。

 3年前の初戦後にふたりとも飛躍したが、より実績を積み上げたのは川満だ。右強打に磨きがかかり、戴冠によって自信も増しているものと思われる。プレッシャーをかけながら右を打ち抜く機会を狙っていくはずだ。雪辱を期す安藤は動きながら勝機を探ることになるだろう。足とカウンターを効率的に打ち込んで序盤から相手の歯車を狂わせることができるか。(原功)

東日本ボクシング協会

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