[見どころ!]坂井祥記 vs.豊嶋亮太

5月4日(土)後楽園ホール
日本ウェルター級タイトルマッチ
王者・坂井祥記(横浜光)
vs.
挑戦者・豊嶋亮太(帝拳)

坂井=1991年1月3日、兵庫県出身の33歳。右ボクサーファイター型。戦績:45戦29勝(15KO)13敗3分。

豊嶋=1995年12月27日、福岡県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:22戦18勝(11KO)3敗1分。

立場を変えての再戦
接戦のまま終盤勝負か

 昨年4月にプロ13年、43戦目にして日本ウェルター級王座を獲得した坂井の3度目の防衛戦。挑戦者の豊嶋とは2021年12月に対戦し、12回判定負けを喫している。そのときは豊嶋が東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの2冠王者だったが、今回は立場を変えての再戦となる。

 坂井は2010年にメキシコでプロデビューし、2015年にはスーパーライト級のWBCユース王座を獲得。2018年から2019年にかけて4連敗したのを機に帰国し、横浜光ジムに所属して再出発した。3年前には世界挑戦経験者の小原佳太(三迫)が持つ日本ウェルター級王座に挑んだが10回判定負け。再起戦を挟んで豊嶋に挑戦したが12回判定で敗れている。これまで45戦して13度の敗北を喫しているが、ディフェンスと耐久力に長けておりKO負けは一度もない。

 豊嶋は2014年11月にプロデビューし、2021年1月にウェルター級の東洋太平洋王座、5月にWBOアジアパシフィック王座を獲得。2冠王者になった7ヵ月後、坂井の挑戦を退けている。このころはWBOで世界挑戦圏内の13位にランクされていた。しかし、昨年1月、佐々木尽(八王子中屋)に1回TKO負けを喫して王座から陥落。再起後2勝して今回の試合に臨む。

 ともに右のボクサーファイター型だが、坂井が迎撃型なのに対し豊嶋は攻撃型といえる。挑戦する立場に変わった豊嶋は初戦以上に

攻めて出る可能性がある。受けに強い坂井だが、必要以上に守りの場面が多くなると厳しくなるだけに、折々でしっかりと打ち返してジャッジにアピールしたい。初戦同様、接戦のまま勝負は終盤までもつれそうだ。(原功)

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