[見どころ!]松本圭佑 vs.藤田裕史

6月25日(火)後楽園ホール
日本フェザー級タイトルマッチ
王者・松本圭佑(大橋)
vs
挑戦者・藤田裕史(井岡)

松本=1999年7月17日、神奈川県出身の24歳。右ボクサーファイター型。戦績:10戦全勝(7KO)。

藤田=1989年9月25日、兵庫県出身の34歳。左ボクサー型。戦績:25戦12勝(3KO)9敗4分。

KO防衛を狙いたい松本
藤田は右ジャブに活路

 WBC13位にランクされる日本フェザー級王者の松本が、これが初10回戦にして王座初挑戦となる藤田を相手に3度目の防衛戦に臨む。戴冠試合を含めて3連続判定決着となっていた松本としてはタイトル戦初KO勝ちを狙いたいところだ。

 松本は95戦80勝(30KO)15敗のアマチュア戦績を残して2020年8月にプロ転向。デビュー戦こそダウンを喫したが、その試合を含めて7連続KO勝ちを収めて国内トップ戦線を駆け上がっていった。昨年4月、佐川遼(三迫)に大差の判定勝ちを収めて空位の日本王座を獲得し、次戦ではWBOアジアパシフィック王座も手に入れた。今年2月、サウスポーの前田稔輝(グリーンツダ)を退けて2度目の防衛を果たしている。174㎝の長身を生かした右のボクサーファイター型で、速い左ジャブと破壊力のある右ストレート、左フックが持ち味だ。

 挑戦者の藤田はアマチュアで10戦(5勝5敗)を経験後、2010年10月にプロデビュー。11戦した時点では4勝6敗1分だったが、直近の6戦は5勝(2KO)1敗と好調だ。この敗北は前田に8回判定負けを喫したものだが、4回にはダウンを奪って意地を見せている。

細かく右ジャブを突いて牽制しながら左ストレートを狙うサウスポーで、やや変則的な面もある。

 総合力で勝る松本が有利であることは間違いない。4ヵ月前にサウスポーの前田と手合わせしていることもプラス材料といえよう。松本がジャブの突き合いを制すれば得意の右ストレートをインサイドから打ち込めそうだ。藤田は得意の右ジャブで牽制しながら松本にタイミングを計らせないように戦って勝機を広げたい。(原功)

東日本ボクシング協会

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