[見どころ!]加納陸 vs.アンソニー・オラスクアガ
7月20日(土)両国国技館
WBO世界フライ級王座決定戦
2位・加納陸(大成)
vs.
3位アンソニー・オラスクアガ(アメリカ/帝拳)
加納=1997年11月16日、兵庫県出身の26歳。左ボクサーファイター型。戦績:21戦17勝(8KO)3敗1分
オラスクアガ=1999年1月1日、アメリカ出身の25歳。右ファイター型。戦績:7戦6勝(4KO)1敗
序盤からヒートアップしてKOで決着か
ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)が返上して空位になった王座を2位の加納と3位のオラスクアガが争う。サウスポーの加納が巧みに捌くのか、それとも攻撃型のオラスクアガが噛みつくのか。
加納は17歳を前にフィリピンでプロデビューしたあと、2015年から日本ボクシングコミッション(JBC)認定試合に出場するようになった。2016年には18歳でWBO世界ミニマム級王座決定戦に臨んだが、高山勝成(仲里)に6回負傷判定負け。続く5戦のうち2試合を落とすなど苦しい時期もあったが、直近の10戦は9勝(4KO)1分と好調だ。足をつかって距離と角度をつくり、サウスポーから右ジャブを飛ばして左ストレートに繋げるタイプで、近距離ではアッパーもある。
オラスクアガは2020年にプロデビューしたホープで、昨年4月に寺地拳四朗(BMB)の持つWBA、WBC世界ライトフライ級王座に挑んで9回TKO負けを喫したが、善戦して株を上げた。再起戦では世界ランカーのジーメル・マグラモ(フィリピン)に苦戦しながら7回TKO勝ちを収めている。痛めていた右拳が完治したことで「ベストコンディションで試合に臨める」と話している。プレッシャーをかけながら左右の強打を打ち込んでいく好戦派で、寺地戦で一定以上の打たれ強さも証明している。
発表会見の席で加納は「1ラウンドから攻めていく」と宣言したが、そのとおりに出ていった場合はいきなりスリリングな戦いになりそうだ。サウスポーに対しオラスクアガがどう戦うかという点にも注目したい。KO決着の可能性が高い。(原功)
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