[見どころ!]飯村樹輝弥 vs.見村徹弥

8月16日(金)後楽園ホール
日本フライ級タイトルマッチ
王者・飯村樹輝弥(角海老宝石)
vs.
挑戦者・見村徹弥(千里馬神戸)

飯村=1998年1月7日、東京都出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:7戦6勝(2KO)1敗

見村=1996年8月6日、兵庫県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:16戦12勝(3KO)4敗

序盤の先手争いに注目
リードして折り返したい挑戦者

 昨年7月、プロ5戦目で日本フライ級王座を獲得した飯村が、7年のプロキャリアを持つ見村を迎えて3度目の防衛戦に臨む。ともにバランスのとれた戦力を備えており、接戦が予想される。

 飯村はアマチュアで81戦(68勝13敗)を経験後、2021年1月にプロ転向を果たした。3連勝後、フィリピン選手に不覚をとったが、次戦で現王座を獲得。以後、2度の防衛を果たしている。足をつかいながら前後左右に動きつつ右ストレート、左フックを打ち込むタイプで、直近のV2戦では序盤にダウンを奪ったすえ9回に左ボディブローで指名挑戦者をキャンバスに沈めている。自信を増してV3戦に臨むものと思われる。

 見村は2017年8月にプロデビュー。いきなり6連勝をマークしたが、その後の7戦で3勝4敗という苦しい時期を経て、いまは3連勝中だ。こちらも自信を増して初の大舞台に上がるはずだ。170㎝の長身から左ジャブを飛ばし、右ストレートに繋げるタイプといえる。今回が初の10回戦となるが8ラウンドをフルに5度戦い切っておりスタミナの心配はなさそうだ。

 ともに左ジャブを攻撃の起点とする正攻法のボクシングだけに、まずは序盤の主導権争いに注目したい。ここで飯村が先手を取るようだとそのまま加点していく可能性が高くなりそうだ。追いかける展開は避けたい見村とすれば早い段階でペースを握り、5回終了の途中採点発表時にはポイントでリードして折り返したい。(原功)

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