[見どころ!]中嶋一輝 vs.和氣慎吾

8月27日(火)後楽園ホール
東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者・中嶋一輝(大橋) 
vs
挑戦者・和氣慎吾(FLARE山上)

中嶋=1993年5月28日、奈良県出身の31歳。左ボクサーファイター型。戦績:18戦15勝(12KO)2敗1分

和氣=1987年7月21日、岡山県出身の37歳。左ボクサーファイター型。戦績:41戦31勝(22KO)8敗2分

酸いも甘いも噛み分けたサウスポー同士の一戦はKO決着か

 半年前、武居由樹(大橋)が返上して空位になっていた東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得した中嶋の初防衛戦。世界挑戦の経験を持つベテランの和氣が相手だけに、常に緊張を強いられる試合になりそうだ。サウスポー対決を制するのは?

 中嶋はアマチュアで87戦(72勝30KO15敗)を経験後、2017年6月にプロに転向。4年後、無敗のままバンタム級の東洋太平洋王座を獲得した。しかし、初防衛戦で栗原慶太(一力)に3回TKOで敗れ失冠。再起4連続KO勝ち後の昨年2月、今度はスーパーバンタム級のWBOアジアパシフィック王座に就いたが、またも初防衛戦で4回TKO負け、ベルトを失ってしまった。このときの相手は元世界王者で9月3日に井上尚弥に挑むTJドヘニー(アイルランド)だった。一歩進んでは一歩下がってきた中嶋だが、もう後退は許されない。

 一方の和氣も18年になろうかというプロ生活で上がり下がりを経験してきた。過去最高地は東洋太平洋王座を返上して臨んだ2016年7月のIBF世界スーパーバンタム級王座への挑戦だったが、ジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)に11回TKO負け。その後、日本王座を獲得したものの伏兵に不覚をとり、井上拓真(大橋)とのサバイバル戦にも敗れた。さらに中川麦茶(一力)にも敗れるなど厳しい状況が続いた。昨年来、外国人相手に3連勝(2KO)を収め、今回の挑戦に結びつけた。

 サウスポー同士の一戦はスリリングな試合になりそうだ。中嶋は15勝のうち12KO、和氣も31勝のうち22KOを記録しており、ふたりとも倒すコツは分かっているはず。そして両者とも打たれ強くはないだけに、序盤からピリピリした攻防が見られそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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