[見どころ!]武居由樹 vs.比嘉大吾
9月3日(火)有明アリーナ
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
王者・武居由樹(大橋)
vs.
挑戦者・比嘉大吾(志成=元WBC世界フライ級王者)
武居=1996年7月12日、東京都出身の28歳。左ボクサーファイター型。戦績:9戦全勝(8KO)
比嘉=1995年8月9日、沖縄県出身の29歳。右ファイター型。戦績:24戦21勝(19KO)2敗1分
序盤からスリリングな攻防か
KO決着間違いなし
5月にジェイソン・マロニー(オーストラリア)を破って戴冠を果たした武居が、元WBC世界フライ級王者の比嘉を迎え撃つ。両者が口を揃えるようにKO決着間違いなしのカードだ。
元K-1王者の武居はボクシング転向後は8連続KO勝ちをマーク。
マロニー戦では強打で王者を脅かしてポイントを稼ぎ、最終回のピンチをしのいで3対0の判定勝ちを収めた。連続KOは途絶えたが、それ以上に大きなものを手に入れたわけだ。12ラウンドをフルに戦い切ったこと、窮地に陥っても踏ん張り切れたことなど収穫の多い試合だった。
挑戦者の比嘉はプロデビューから15連続KO勝ちの日本タイ記録
を収めるなど強打で知られる元WBC世界フライ級王者で、バンタム級に転向後は8戦を経験している。一時は5戦2勝(2KO)2敗1分と停滞した時期もあったが、2022年以降は4連勝(2KO)と調子を取り戻している。特に直近の2戦では強豪相手に連続KO勝ちを収めており、やっとバンタム級にフィットしてきた印象だ。
身長170㎝、リーチ173㎝の武居はスーパーバンタム級から下げてきた選手で、一方、身長163㎝、リーチ163㎝の比嘉は2階級下のフライ級から上げてきた選手である。その体格差を生かしてサウスポーの武居は距離をとりながら独特のタイミングで左ストレートを顔面、ボディに狙うことになりそうだ。一方の比嘉は上体を振りながら被弾を最小限に抑えつつ接近を試みることになるだろう。中近距離の戦いに持ち込めれば左右フックやアッパーが生きてくるはずだ。武居が89パーセント、比嘉が79パーセントと両者とも高いKO率を誇るだけに、初回から目の離せないスリリングな試合になりそうだ。(原功)
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