[見どころ!]寺地拳四朗 vs.クリストファー・ロサレス
10月13日(日)有明アリーナ
WBC世界フライ級王座決定戦
1位・寺地拳四朗(BMB)
vs.
2位 クリストファー・ロサレス(ニカラグア)
寺地=1992年1月6日、京都府出身の32歳。右ボクサーファイター型。戦績:24戦23勝(14KO)1敗
ロサレス=1994年10月6日、ニカラグア出身の29歳。右ボクサーファイター型。戦績:43戦37勝(22KO)6敗
2階級制覇狙う寺地
vs.
返り咲き目指すロサレス
フリオ・セサール・マルチネス(メキシコ)が返上して空位になった王座の決定戦。寺地はライトフライ級のWBA、WBC王座を返上してフライ級に転向、2階級制覇を狙う。3代前の王者でもあるロサレスは約6年ぶりの返り咲きを目指す。経験値の高い元王者同士の注目の一戦だ。
寺地はライトフライ級で世界戦だけで15戦(14勝9KO1敗)をこなし、4団体王座の統一を目標に掲げていた。しかし、相手側の事情で実現せず、体重調整が難しくなってきたこともあり転級を決めた経緯がある。その初戦が世界王座決定戦という最短ルートが用意されたわけだ。もともとは抜群の距離感と巧みな前さばきに定評のある技巧派だが、最近は壮絶な打撃戦が多くなった。その点を意識してか「今回は打たれない戦いをしたい。その分、ドキドキが減るかもしれないけれど」と話している。
ロサレスは2018年4月に比嘉大吾(白井具志堅⇒志成)を9回TKOで破って以来、6年半ぶり2度目の来日となる。この間、V2戦で王座を失い、2019年12月には王座決定戦でマルチネスに立ったまま9回でストップされている。さらに2022年4月には現IBF王者のアンヘル・アヤラ(メキシコ)にも12回判定負けを喫するなど苦しい時期があったが、その後は5連勝(1KO)を収めて今回の大一番に臨む。
身長165㎝、リーチ163㎝の寺地は左ジャブの名手だが、身長168㎝、リーチ180㎝と大柄なロサレスが相手ということを考えると、やはり自分から距離を詰める必要がありそうだ。ロサレスは中間距離で戦うことが多いボクサーファイター型だが、必要に応じて打撃戦もこなす。それを考えると中近距離でのパンチの交換が多くなりそうだ。技術力では寺地が勝るが、やはり被弾は最小限に留めたい。
ロサレスの左右フック、アッパーには十分に気をつける必要がある。(原功)
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