[見どころ!]井上拓真 vs.堤聖也
10月13日(日)有明アリーナ
WBA世界バンタム級タイトルマッチ
王者・井上拓真(大橋)
vs.
挑戦者・堤聖也(角海老宝石)
井上=1995年12月26日、神奈川県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:21戦20勝(5KO)1敗
堤 =1995年12月24日、熊本県出身の28歳。スイッチヒッター。戦績:13戦11勝(8KO)2分
堤が仕掛け井上が迎撃か
終盤勝負の可能性大
WBA世界バンタム級王者の井上が5月の石田匠(井岡)戦に続き日本人挑戦者を相手に防衛戦に臨む。堤は4度防衛した日本王座を返上後、7月の前哨戦で快勝して大舞台に上がる。両者はアマチュア時代の2012年夏、インターハイの準決勝で対戦して井上が勝っており、12年を経て舞台をプロの世界戦に移して再び拳を交えることになった。
井上は昨年4月、王座決定戦を制して現王座を獲得。今年2月の初防衛戦では元スーパーフライ級V9王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)にボディブローで9回KO勝ちを収め、覚醒した印象を与えた。石田戦では初回に左ジャブを浴びてダウンを喫したが、それ以外は完勝(12回判定勝ち)といえる内容だった。今回の試合に関しては「返り討ちにして、その先に見据えている統一戦に進みたい」と話している。
堤は2018年3月、井上よりも4年3ヵ月遅れてプロに転向し、8戦目で日本王座を獲得。増田陸(帝拳)ら4人の挑戦を退けたあと王座を返上した。7月の前哨戦ではタイの選手に4回TKO勝ちを収めている。「(井上は)ボクシングIQと技術が高いので崩すのが大変そうだが、ボクには打ち合いしかない」と打撃戦を公言している。
構えを左右にスイッチする攻撃型の堤が積極的に仕掛け、井上が迎え撃つ展開になりそうだ。堤は序盤から飛ばすものと思われるが、
長丁場を考えると被弾は最小限に抑えておきたい。井上は経験値を含めた総合力で上を行くが、前半で出遅れると苦しいので後手にまわらないように対応したい。終盤勝負か。(原功)
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