[見どころ!]保田克也vs.宇津木秀

11月21日(木)後楽園ホール

WBOアジアパシフィック、東洋太平洋ライト級王座統一戦


WBOアジアパシフィック王者・保田克也(大橋)
vs.
東洋太平洋王者・宇津木秀(ワタナベ)

保田=1992年4月19日、茨城県出身の32歳。左ボクサーファイター型。戦績:15戦14勝(9KO)1敗

宇津木=1994年5月6日、埼玉県出身の30歳。右ボクサーファイター型。戦績:15戦14勝(12KO)1敗

実力伯仲の王者対決
序盤から緊迫した展開か

 ライト級のWBOアジアパシフィック王座を持つ保田と、東洋太平洋王者の宇津木が互いのベルトをかけて拳を交える。WBO6位にランクされる保田は4度目の防衛戦、WBC23位の宇津木は今年7月に獲得した東洋太平洋王座の初防衛戦となる。

 安田はアマチュアで76戦(64勝30KO12敗)を経験後、2017年8月に25歳でプロに転向。9戦目に仲里周磨(オキナワ)にダウンを喫して8回判定負けしたが、その後は6連勝(4KO)を収めている。昨年6月に決定戦を制してWBOアジアパシフィック王座を獲得し、12回判定、9回TKO、8回TKOで勝って3度の防衛を果たしている。距離とタイミングを計りながら左ストレートを打ち込むサウスポーで、戦い方は比較的慎重だ。

 宇津木も豊富なアマチュア経験(108戦81勝23KO27敗)を持ち、2018年3月に23歳でプロに転じた。2022年2月に日本ライト級王座に就いたが、3度目の防衛戦で仲里に3回KO負けを喫し無冠に。再起戦を経て今夏、鈴木雅弘(角海老宝石)に5回TKO勝ちを収めて戴冠を果たした。左ジャブを突いてリズムをつくり中間距離で右ストレート、左フックに繋げる強打者だ。

 宇津木がプレッシャーをかけながら前進し、安田が距離をキープしながら迎え撃つ構図になりそうだ。保田は受け身にまわって宇津木を勢いづかせないために左ストレートで前進を止めたいところ。宇津木はタイトル戦では初めてサウスポーと対峙することになるが、いつものように左ジャブが機能するかどうか――このあたりがカギといえよう。ともに決め手となるパンチがあるだけに序盤からスリリングな展開になりそうだ。(原功)

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