[見どころ!]川満俊輝 vs.大橋波月
12月10日(火) 後楽園ホール
日本ライトフライ級タイトルマッチ
王者・川満俊輝(三迫)
vs.
挑戦者・大橋波月(湘南龍拳)
川満=1995年8月4日、沖縄県出身の29歳。右ファイター型。戦績:11戦10勝(6KO)1敗
大橋=1998年8月3日、神奈川県出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:12戦8勝(6KO)3敗1分
世界を視野に入れる川満
大番狂わせ狙う大橋
1年前に王座を獲得した川満のV2戦。戴冠試合で2回TKO勝ち、初防衛戦を6回TKO勝ちでクリアするなどしてWBC9位、WBO13位、IBF14位にランクされている。遠くない将来に大舞台に上がるためにも内容のともなった勝利が求められる。
川満はアマチュアで50戦(35勝15敗)を経験後、2018年11月に23歳でプロデビュー。4戦目にのちの日本王者、高田勇仁(ライオンズ)に6回TKO勝ちを収めたが、7戦目にのちの世界王者、重岡銀二朗(ワタナベ)に2回TKOで敗れた。これがプロで唯一の敗北だ。再起後は4連勝(3KO)を収めている。腰を落とした構えでプレッシャーをかけながら前進し、硬質感のある右ストレート、左フックを打ち込んでいく好戦型で、ボディ打ちも巧みだ。
挑戦者の大橋は2016年5月に17歳でプロデビュー。3年間で9戦5勝(3KO)3敗1分の戦績を残したあと実戦から遠ざかり、4年以上のブランクをとつくった。ジムを移籍して昨年8月に戦線復帰し、ベトナム遠征の勝利を含め3連続KO(TKO)勝ちと好調を維持している。今年4月の初8回戦で日本ランカーに5回KO勝ちを収めて挑戦圏内に入ってきた。13戦目となる今回が初10回戦、初の王座挑戦となる。
アマチュアを含めた経験値と攻撃力、パンチ力で勝る川満が圧倒的有利であることは間違いない。初回からプレッシャーをかけて出て得意の右ストレート、左フックを振り抜く展開に持ち込むようだと早期決着の可能性も出てきそうだ。協会加盟4年の湘南龍拳ジム初の日本王者を狙う大橋は、相手の正面に立たず臆することなく迎え撃ちたい。(原功)
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