[見どころ!]フェルナンド・マルチネス vs.井岡一翔

12月31日(火)大田区総合体育館
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ
王者フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)
vs.
挑戦者・井岡一翔(志成)

マルチネス=1991年7月10日、アルゼンチン出身の33歳。右ファイター型。戦績:17戦全勝(9KO)

井岡=1989年3月24日、大阪府出身の35歳。右ボクサーファイター型。戦績:35戦31勝(16KO)3敗1分

返り討ちか雪辱か
井岡の戦い方に注目

 両者は今年7月、井岡が持つWBA王座とマルチネスが保持するIBF王座をかけて対戦。初回に井岡がボディブローで優位に立ったが、以後はマルチネスが巧みに防御しながら手数で攻め続け、3対0の判定勝ちを収めて王座統一を果たした。その後、マルチネスは井岡との再戦を優先させるためIBF王座を返上。今回はWBAのベルトをかけて再戦することになる。

 初戦では井岡が自ら接近戦を仕掛け、待ってましたとばかりにマルチネスが応戦。初回こそ井岡の左ボディブローでマルチネスは後退したが、以後はIBF王者がパワー全開で攻め続けた。11対8のオッズで有利と見られた井岡もボディブローを中心にパンチを当てたが、マルチネスの攻勢は止まず手数、パワーともWBA王者を上回っていた。加えて思いのほか防御も巧みだった。スリリングで見応えのある試合だったが、ジャッジの採点は116対112、117対111、120対108と三者一致してマルチネスの勝利だった。さすがにフルマークはないと思われたが……。

 約半年前に12ラウンドにわたってパンチを交換しているだけに互いに手の内は知り尽くしているといっていいだろう。もともと構えを左右にチェンジしながら攻めまくるマルチネスは今回も圧力をかけながら手数で攻めてくるスタイルを貫くものと思われる。一方、初戦は自ら乱打戦に入っていったように見えた井岡が、今回はどんな策を講じ、どう戦うのか注目される。パンチの精度を上げて正面から打ち合うのか、それとも前後左右に忙しく動いてカウンターで迎え撃つのか。オッズは5対2、マルチネス有利と出ている。(原功)

東日本ボクシング協会

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