[見どころ]中野幹士 vs.英洸貴
1月18日(土)後楽園ホール
東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ
王者・中野幹士(帝拳)
vs
挑戦者・英洸貴(カシミ)
中野=1995年7月14日、広島県出身の29歳。左ボクサーファイター型。戦績:11戦全勝(10KO)
英 =1998年12月21日、石川県出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:21戦13勝(5KO)3敗5分
勢いを増している中野
初挑戦の英
昨年9月、ブリックス・ピアラ(フィリピン)をボディブローで4回KOで仕留め、空位になっていた東洋太平洋フェザー級王座を獲得した中野の初防衛戦。日本ユース王座を獲得した実績を持つ英を挑戦者に迎え世界ランカーの実力を示すことができるか。
中野はアマチュアで77戦68勝(48KO)9敗の戦績を残し2018年10月に2回KO勝ちでプロデビュー。5戦目の判定勝ちを挟み11戦のうち10KOを記録している。体を振りつつ左構えから右ジャブで煽り、左ストレートから上下の連打に繋げる攻撃パターンを持っている。戴冠試合では執拗に相手のボディを攻めてKO勝ちを収めている。現在はWBA6位、WBC15位、IBF12位、WBO12位にランクされており、近い将来の世界王者候補でもある。
挑戦者の英は2017年4月にプロデビューし、翌年の中日本新人王戦では技能賞を受賞。その勢いのまま全日本新人王になった。2020年8月に現日本スーパーバンタム級王者の下町俊貴(グリーンツダ)に5回TKO負けを喫したが、翌年11月には現世界ランカーの亀田京之介(TMK)に8回判定勝ちを収めてフェザー級の日本ユース王座を獲得している。昨年9月にはスイスに遠征してスーパーフェザー級のWBOインターコンチネンタル王座に挑んだがアンヘロ・ペニャ(スペイン/ドミニカ共和国)に10回判定負けを喫した。中野戦が再起戦でもある。
このところ6連続KO勝ちと勢いを増しているサウスポーの中野がプレッシャーをかけて出るものと思われるが、英がどう対応するか。速い左ジャブで応戦するのか、それとも引き寄せてカウンターを狙うのか。序盤で挑戦者が戸惑いを見せるようだと中野が一気に攻め込む可能性もある。(原功)
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