[見どころ!]下町俊貴 vs.平野岬

1月24日(金)有明アリーナ
日本スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者・下町俊貴(グリーンツダ)
vs.
挑戦者・平野岬(三松スポーツ)

下町=1996年11月4日、大阪府出身の28歳。左ボクサー型。戦績:23戦19勝(12KO)1敗3分

平野=1996年12月10日、福岡県出身の28歳。右ボクサーファイター型。戦績:12戦11勝(4KO)1敗

世界6位の日本王者
10連勝中の挑戦者

 WBC、IBF、WBOの3団体で6位(WBOはフェザー級)にランクされる日本スーパーバンタム級王者の下町が、2021年以降10連勝中の平野の挑戦を受ける。

 下町は身長179㎝、リーチ174㎝という大柄なサウスポーで、中長距離の戦いだけでなく接近戦もこなせる万能型といえる。左ストレートのほか腕をコンパクトに畳んで打ち込む左右フック、さらにインサイドから突き上げるアッパーも強烈だ。昨年9月には井上尚弥(大橋)対TJドヘニー(アイルランド/オーストラリア)の前座でV3戦に臨み、8回に不覚のダウンを喫しはしたものの冷静に対応して10回判定勝ちを収めている。

 平野は2020年8月にプロデビューし、2戦目に4回判定負けを喫したが、その後は10連勝を収めている。KO率は約33パーセントだが、踏み込んで放つ右は破壊力がある。サウスポーとの対戦経験が少ない点は不安材料といえるが、下町が前戦で相手の右を浴びてダウンしているだけに、そのあたりに勝機を見出しているはずだ。

 まずは長身サウスポーの王者を前にして挑戦者がどんな対応を見せるのか注目したい。平野が距離やタイミングの見極めに戸惑うようだと下町が易々と主導権を握ることになるかもしれない。前戦でダウンを喫している下町としては今度こそ大観衆の前で圧倒的な強さを誇示したいところ。平野は攻防ともに単調にならないように気をつけながら右を狙いたい。(原功)

東日本ボクシング協会

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