[見どころ!]佐々木尽 vs.坂井祥記

1月24日(金)有明アリーナ
東洋太平洋&WBOアジアパシフィック ウェルター級タイトルマッチ
王者・佐々木尽(八王子中屋)
vs.
挑戦者・坂井祥記(横浜光)

佐々木=2001年7月28日、東京都出身の23歳。右ファイター型。戦績:20戦18勝(17KO)1敗1分

坂井=1991年1月3日、兵庫県出身の34歳。右ボクサーファイター型。戦績:46戦29勝(15KO)14敗3分

パワーの佐々木
タフで防御に定評の坂井

 85パーセントのKO率を誇るファイター型の佐々木が、46戦して一度もKO負けのない坂井を迎えて東洋太平洋、WBOアジアパシフィック ウェルター王座の防衛戦に臨む。矛と盾の戦いだ。

 このところ6連続KO勝ちと勢いを増している佐々木はパワーが売りのファイターだが、4試合前の小原佳太(三迫)戦のように速く正確な左ジャブを突きながら戦うこともできる。試合ごとに攻防の幅を広げている印象だ。現在はWBAとWBCで4位、IBFとWBOでは3位にランクされており、いつ世界戦の声がかかってもおかしくない位置にいる。

 対する坂井はメキシコでプロデビューしてから14年間に46戦をこなしてきたベテランで、2020年以降は日本を活動拠点にしている。2023年4月に日本ウェルター級王座を獲得して2度防衛したが、昨年5月に豊嶋亮太(帝拳)に僅差の判定負けを喫して陥落。これが再起戦でもある。単に頑丈なだけでなく防御技術にも長けた迎撃型のボクサーファイターで、14度の敗北があるがすべて最終回のゴングを聞いている。

 両者の戦闘スタイルを考えると、佐々木が積極的に仕掛けて坂井が迎え撃つ展開になりそうだ。パワーには絶対の自信を持つ佐々木だが、単調な攻撃にならないためにも左ジャブから丁寧に入っていく必要があるだろう。坂井は守りながら機を見てインサイドからコンパクトなパンチを打ち込みたいところ。大きなダメージを受けずに中盤以降の勝負に持ち込みたい。(原功)

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