[見どころ!]李健太 vs.渡来美響

3月1日(土)後楽園ホール
日本スーパーライト級タイトルマッチ
王者・李健太(帝拳)
vs.
挑戦者・渡来美響(三迫)

李=1996年3月9日、大阪府出身の28歳。左ボクサー型。戦績:9戦8勝(2KO)1分

渡来=1998年11月26日、神奈川県出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:6戦全勝(4KO)

主導権争いを経て中盤からヒットアップか

 昨年4月に日本スーパーライト級王座を獲得した長身サウスポーの李が、6戦全勝(4KO)の渡来の挑戦を受ける。チャンピオン・カーニバル屈指の好カードだ。

 李はアマチュアで62連勝を含め112戦(102勝10敗)を経験後、2019年2月にプロデビュー。3戦目の初8回戦は3回負傷引き分けに終わったが、勝利を逃したのはその1試合だけだ。8戦目に藤田炎村(三迫)に10回判定勝ちを収めて現在の王座を獲得し、5ヵ月後の初防衛戦でも大差の判定でベルトを守っている。180㎝の長身サウスポーで、立ち位置を変えながら右ジャブで相手をコントロールし、タイミングのいい左ストレートで迎え撃つパターンを得意としている。

 渡来はアマチュアで92戦77勝15敗の戦績を残し、2022年4月に4回TKO勝ちでプロデビュー。昨年10月の関根幸太朗(ワタナベ)戦を含め直近の試合は無敗の相手を下しており、6戦の中身は濃い。足をつかいながら巧みに間合いを図り、自ら踏み込んでワンツーを打ち込んだり相手の出端にカウンターを合わせたりと技術力も高いものがある。

 ともに距離を計りながら戦うタイプで戦術にも長けているため、序盤は偵察を兼ねた比較的静かな主導権争いになるかもしれない。中盤以降は互いに仕掛けながらジャッジにアピールする必要が出てきそうだ。これが初10回戦となる挑戦者に対し李は直近の2戦をフルに10ラウンド戦い切っており、その点でアドバンテージがありそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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