[見どころ!]石井武志 vs.伊佐春輔
3月11日(火)後楽園ホール
東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ
王者・石井武志(大橋)
vs.
挑戦者・伊佐春輔(川崎新田)
石井=1999年10月26日、福岡県出身の24歳。右ボクサーファイター型。戦績:10戦9勝(7KO)1敗
伊佐=1998年3月20日、神奈川県出身の26歳。右ボクサー型。戦績:21戦13勝(2KO)6敗2分
接近戦を仕掛けたい石井
距離をキープしたい伊佐
昨年9月にプロ10戦目にして東洋太平洋ミニマム級王座を獲得した石井が、21戦のキャリアを持つ伊佐の挑戦を受ける。石井の強打が炸裂するのか、それとも伊佐がさばくのか。
空手とキックボクシングの経験を持つ石井は2022年5月にプロボクシングに転向。その年の全日本新人王になるなどして注目を集めたが、8戦目に世界ランカーに判定負けを喫して一時停止を強いられた。その後、再起戦を挟み、空位の東洋太平洋王座を獲得した。圧力をかけながら中近距離で力強い左右フック、ボディブローを打ち込むパンチャー型で、戴冠試合で12ラウンドをフルに戦い切ったことで自信を増しているものと思われる。
伊佐は18歳でプロデビューし、2021年8月には現WBOアジアパシフィック王者の高田勇仁(ライオンズ)に勝って日本ユース王者になっている。ちなみに高田とは4度対戦して1勝3敗と負け越している。1年前には高田の持つ日本王座へ挑戦したが、10回判定負けだった。その試合が21戦で唯一の10回戦でもある。再起戦の8回引き分けを挟んで今回の試合に臨む。足をつかって距離をとりながら攻防を組み立てるタイプといえる。
石井がプレッシャーをかけ、伊佐が足と左ジャブで間合いを計る展開が予想される。攻撃力で勝る石井に分のあるカードと思われるだけに、伊佐は前半でリードを奪って相手の焦りを誘いたい。(原功)
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