[見どころ!]岩田翔吉 vs.レネ・サンティアゴ

3月13日(木)両国国技館
WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者・岩田翔吉(帝拳)
vs.
挑戦者・レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)

岩田=1996年2月2日、東京都出身の29歳。右ボクサーファイター型。戦績:15戦14勝(11KO)1敗

サンティアゴ=1992年4月10日、プエルトリコ出身の32歳。右ボクサーファイター型。戦績:17戦13勝(9KO)4敗

充実の王者
中盤から終盤にKOチャンス到来か

 昨年10月、鮮やかな3回TKO勝ちを収めて空位になっていたWBO世界ライトフライ級王座を獲得した岩田が、WBO2位にランクされる指名挑戦者のサンティアゴを迎え撃つ。73パーセントのKO率を残している岩田が攻め落とすのか、それとも元暫定王者が番狂わせを起こすのか。

 岩田は2022年11月の世界初挑戦ではジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に12回判定負けを喫したが、以後はチャンスを逃さずに攻め切り5連続KO勝ちをマークしている。「2年間で引き出しを増やしてきた成果」と自己分析している。左ジャブからの右ストレート、左右のフックにアッパー、ボディブローと攻撃は多彩だ。

 2023年10月から2024年3月までWBO暫定王座に君臨していた実績を持つサンティアゴは、上体を立てたり沈めたりしながら距離を計り、相手が出て来ないと自分から攻め込み、出てくると打ち終わりを狙うなど戦術に長けたところがある。守勢にまわり窮地に陥ったこともあるが、決定打を許さないなどサバイバル術を身に着けている印象が強い。4敗はすべて判定によるものだ。

 王者がプレッシャーをかけ、サンティアゴが間合いをとりながら迎撃の機会をうかがう展開になりそうだ。岩田が正確な左ジャブで突き放すことができれば自ずとペースは転がり込んでくるものと思われる。岩田が力むことなく理詰めに追い立てていけば中盤から終盤にかけてKOチャンスが訪れそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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