[見どころ!]アンソニー・オラスクアガ vs.京口紘人

3月13日(木)両国国技館
WBO世界フライ級タイトルマッチ
王者・アンソニー・オラスクアガ(アメリカ/帝拳)
vs.
挑戦者・京口紘人(ワタナベ)

オラスクアガ=1999年1月1日、アメリカ出身の26歳。右ファイター型。戦績:9戦8勝(6KO)1敗

京口=1993年11月27日、大阪府出身の31歳。右ボクサーファイター型。戦績:21戦19勝(12KO)2敗

攻撃力のオラスクアガ
総合力の京口

 2年前に寺地拳四朗(BMB)に挑戦した試合に始まり、オラスクアガは5試合連続で日本のリング登場となる。一方の京口はミニマム級、ライトフライ級に続き3階級制覇を狙う。ともに細かな技術を持ってはいるが、早い段階から打撃戦に突入する可能性が高いカードだ。

 オラスクアガはアマチュアを経て2020年9月にプロデビュー。6戦目には代役として寺地の持つWBA、WBC世界ライトフライ級王座に挑んだが、壮絶な打撃戦のすえ9回TKOで敗れた。再起戦を挟み、昨年7月に加納陸(大成)を3回KOで下して空位になっていたWBO世界フライ級王座を獲得した。頑丈な体を生かした攻撃型で、プレッシャーとパンチ力には自信を持っている。

 京口は2017年7月にプロ1年3ヵ月、わずか8戦目でIBF世界ミニマム級王座を獲得。2018年にはWBA世界ライトフライ級王座を獲得したが、統一戦では寺地に敗れた。それを機にフライ級に上げ、これが5戦目となる。攻撃力、防御力ともバランスのいいボクサーファイター型で、海外試合を含め世界戦を9度経験しており総合力は高いものがある。

 オラスクアガが積極的に攻め、京口が適度に足をつかって角度を変えながら迎え撃つ展開で始まりそうだ。王者の出足を止めるためにも京口は早い時点でカウンターを合わせるなどしておきたい。前半の主導権争いを経て中盤あたりから打撃戦に突入する可能性が高い。(原功)

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