[見どころ!]栗原慶太 vs.ケネス・ラバー

3月24日(月)後楽園ホール
東洋太平洋バンタム級王座統一戦
王者・栗原慶太(一力)
vs.
暫定王者・ケネス・ラバー(フィリピン)

栗原=1993年1月10日、東京都出身の32歳。右ボクサーファイター型。戦績:28戦19勝(16KO)8敗1分

ラバー=2003年1月15日、フィリピン出身の23歳。左ファイター型。戦績:13戦全勝(8KO)

経験の栗原 若く勢いのあるラバー
KO決着は必至

 WBC世界バンタム級12位にランクされる東洋太平洋同級王者の栗原と、IBF12位に名を連ねる暫定王者のラバーが団体内統一戦で拳を交える。KO決着必至のカードだ。

 栗原は19勝のうち16度のKO勝ちがあるようにパンチャーとして知られている。特にプレッシャーをかけながら打ち込む右は破壊力抜群で、しばしば痛烈なKOシーンを生み出してきた。反面、ディフェンスの甘さを突かれることも多く、8敗のうち5度はKO(TKO)によるものだ。過去に東洋太平洋王座を獲得しては失いを繰り返したため、現在は4度目の政権ということになる。昨年はフィリピン遠征で元世界ランカーに8回KO勝ちを収めて返り咲きを果たしており、経験値をアップさせている。

 ラバーは昨年12月、西田凌佑(六島)対アヌチャイ・ドンスア(タイ)のIBF世界バンタム級タイトルマッチの前座に登場。デカナルド闘凛王(六島)に58秒TKO勝ちを収め、暫定王座を獲得した。このときは試合開始と同時に攻勢に出て左ストレートから右をフォローしてフィニッシュしている。その試合が示すようにサウスポーから繰り出すワンツー、右フック、左ボディブローとパンチは多彩で強い。若いときのマニー・パッキャオ(フィリピン)をイメージさせる攻撃型だ。

 ともにパンチ力が自慢の強打者ということでKO決着は間違いなさそうだ。経験で勝る栗原はスタートで出遅れないようにして右を打ち込むチャンスを狙うことになる。若く勢いのあるラバーは右ジャブで牽制しておいて左ストレートから右フックに繋げたいところ。一瞬たりとも目の離せないスリリングな試合になりそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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