[見どころ!]波田大和 vs.渡邊卓也

4月5日(土)後楽園ホール
東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ
王者・波田大和(帝拳)
vs.
挑戦者・渡邊卓也(DANGAN)

波田=1997年1月18日、埼玉県出身の28歳。左ボクサーファイター型。戦績:18戦16勝(15KO)2敗

渡邊=1989年2月3日、東京都出身の36歳。右ボクサーファイター型。戦績:56戦41勝(22KO)13敗2分

パンチ力の波田 経験の渡邊
勝負は中盤以降か

 昨年6月、坂晃典(仲里)に3回TKO勝ちを収めて東洋太平洋王座を獲得した波田が、11月の無冠戦を挟んで初防衛戦に臨む。挑戦者の渡邊はキャリア18年、これが57戦目というベテランで、6度目の東洋太平洋王座挑戦となる。

 波田は2015年10月にプロデビュー。4戦目に4回TKO負けを喫した以外は順調に勝利を重ね、2020年2月には日本ユース王座を獲得した。2022年10月、半年後に日本王者になる原優奈(真正)に小差の判定負けを喫したが、再起3戦目に現在の王座を獲得。83パーセントのKO率が示すとおりのサウスポーの強打者で、現在はWBA11位にランクされている。

 渡邊はWBCユース王座やIBFアジア王座、JBC認定前のWBOアジアパシフィック王座を獲得した実績を持つが、JBC公認の日本王座(3度挑戦)、東洋太平洋王座(5度挑戦)はいずれも未戴冠。177㎝の長身の右ボクサーファイター型で、13度の敗北はあるもののKO負けはわずか1度というタフネスも光る。タイ、韓国、中国、メキシコなど海外での試合経験も豊富だ。

 ともに中間距離をキープしながらチャンスを探る展開が予想される。パンチ力で勝る波田だが、強引な攻めは渡邊のカウンターを呼び込む危険性もある。逆に渡邊としては消極策ではポイントを奪いにくいため、序盤から積極的に攻める姿勢が求められる。前半の駆け引き合戦を経て、中盤からの攻防が試合のカギを握ることになりそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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