[見どころ!]出田裕一 vs. 豊嶋亮太

4月8日(火)後楽園ホール
日本スーパーウェルター級タイトルマッチ
王者・出田裕一(三迫)
vs.
挑戦者・豊嶋亮太(帝拳)

出田=1984年10月7日、東京都出身の40歳。右ボクサーファイター型。戦績:36戦19勝(10KO)16敗1分

豊嶋=1995年12月27日、福岡県出身の29歳。右ボクサーファイター型。戦績:24戦20勝(11KO)3敗1分

V4狙う出田 2階級制覇狙う豊嶋
主導権争いに注目

 キャリア20年、これがプロ37戦目となる日本スーパーウェルター級王者の出田が、元日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者の豊嶋を迎えて4度目の防衛戦に臨む。

 出田はデビューから12連勝を収めたが、その後、引き分けを挟んで12連敗を喫するなど大スランプも経験。2022年11月、9回TKO勝ちを収めて日本王座を獲得したときは37歳になっていた。これで自信を回復したのか3度の防衛を果たしている。プレッシャーをかけながら粘り強く戦うタイプで、最近は駆け引きや細かなテクニックにも成長のあとが見える。

 出田の域には到達していないが、豊嶋もキャリア10年超のベテランだ。4年前に東洋太平洋ウェルター級王座を獲得し、WBOアジアパシフィック王者にも勝って2冠王者に。佐々木尽(八王子中屋)に敗れてベルトを失ったが、1年前に日本王座で返り咲きを果たした。左ジャブを飛ばしながら試合を組み立てるタイプだが、好戦的な面もある。

 距離を潰して乱打戦に巻き込みたい出田に対し、豊嶋は中長距離をキープして戦いたいところ。まずは前半の主導権争いに注目したい。(原功)

東日本ボクシング協会

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