[見どころ!]飯村樹輝弥 vs. エスネス・ドミンゴ

2025年5月3日(土)後楽園ホール
東洋太平洋フライ級タイトルマッチ
王者・飯村樹輝弥(角海老宝石)
vs.
挑戦者 エスネス・ドミンゴ(フィリピン)

飯村=1998年1月7日、東京都出身の27歳。右ボクサーファイター型。戦績:9戦8勝(2KO)1敗

ドミンゴ=1998年10月24日、フィリピン出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:23戦21勝(13KO)2敗

世界ランカー対決で雪辱と防衛を狙う飯村

 今年1月、IBF12位、WBO13位にランクされていたロレンソ・ドゥマム(フィリピン)との決定戦で3対0の12回判定勝ちを収めて戴冠を果たした飯村の初防衛戦。2022年10月にドミンゴに6回TKO負けを喫している飯村にとってはリベンジマッチでもある。現在、飯村がWBA7位、IBF14位、WBO14位、ドミンゴがIBF4位、WBO13位にランクされており、世界ランカー対決としても注目される。

 飯村はアマチュアで81戦(68勝13敗)を経験後、2021年1月に1回TKO勝ちでプロデビュー。3戦目で元日本王者の奥本貴之(グリーンツダ)に勝ったあとドミンゴと対戦したが、3度のダウンを喫して敗れた。しかし、次戦で日本フライ級王座を奪取して3度の防衛を果たしている。前後左右に動きながら右ストレート、左フックを狙うタイプで、顔面とボディへの打ち分けも巧みだ。直近の5試合は10回、10回、9回、10回、12回と長丁場を経験しており、スタミナも問題ない。

 「ハードヒッター」というニックネームを持つドミンゴは2015年12月に17歳でプロデビューして11連勝をマーク。12戦目と18戦目に10回判定負けを喫したが、再起戦で飯村を下すなど目下5連続KO勝ちと好調だ。自国のほかベトナム、日本(2度)、南アフリカのリングに上がったことがある。10回以上を6度戦ったことがあり、経験値も高い。2年半前の試合では左の強打をタイミングよく打ち込んでおり、自信を増してリングに上がるものと思われる。

 好戦型のドミンゴを軸に飯村が動き、ともに距離とタイミングの合う瞬間を待つことになりそうだ。前半は慎重な戦いに徹する可能性がある飯村だが、ここでドミンゴのパンチのタイミングと軌道を読み切れるかどうか。駆け引きの多い展開になった場合は終盤勝負になりそうだ。(原功)

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