[見どころ!]宇津木秀 vs. アケテリエティ・イェレジャン
5月27日(火)後楽園ホール
東洋太平洋、WBOアジアパシフィック ライト級タイトルマッチ
王者・宇津木秀(ワタナベ)
vs.
挑戦者 アケテリエティ・イェレジャン(中国)
宇津木=1994年5月6日、埼玉県出身の31歳。右ボクサーファイター型。戦績:16戦15勝(13KO)1敗
イェレジャン=1998年9月10日、中国出身の26歳。右ボクサーファイター型。戦績:15戦10勝(3KO)4敗1分
世界ランカーの宇津木
地域2冠を守れるか
WBCとWBOで世界ライト級12位にランクされる東洋太平洋、WBOアジアパシフィック同級王者の宇津木が、ウェルター級のIBFアジア王座とWBOオリエンタル王座を持つイェレジャンの挑戦を受ける。このところ3連続KO勝ちと好調の宇津木だが、気の抜けない試合になりそうだ。
宇津木はアマチュアで108戦(81勝23KO27敗)を経験後、23歳でプロに転向した。4年後に日本ライト級王座を獲得し、V2戦で陥落したが昨年7月に東洋太平洋王座を手に入れた。次戦でWBOアジアパシフィック王者の保田克也(大橋)に6回TKO勝ちを収めて2冠王者になっている。敗れた保田が3度、勝った宇津木も2度のダウンを喫するという激闘だった。パンチ力と精神面の強さを見せたかたちだが、課題も残った試合だったといえよう。
イェレジャンは2016年7月にプロデビューし、2年前には来日してスコーピオン金太郎(三谷大和)に6回TKO勝ちを収めている。昨年6月、IBFアジア ライト級王座決定戦に出場したが、元世界ランカーのアルバート・パガラ(フィリピン)に僅差の10回判定負けを喫した。その1ヵ月半後、体重を約5㎏上げて空位になっていたIBFアジア ウェルター級王座を獲得。今年2月には世界挑戦経験者のジェネシス・セルバニア(フィリピン)と相手国で対戦して10回TKO勝ち、空位のWBOオリエンタル ウェルター級王座を獲得した。今回、再びライト級に戻って宇津木に挑むことになった。
パンチ力など攻撃力で勝る宇津木が積極的に仕掛けて出るものと思われるが、イェレジャンの左ジャブには注意が必要だ。相手が出てくると巧みに間合いを外しながらテンポよく左を突いてくるだけに、宇津木はリズムを崩されないようにしたい。イェレジャンは長丁場の戦いに慣れているだけに、宇津木は中盤までにしっかりとポイントを奪っておきたい。(原功)
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