[見どころ!]奈良井翼 vs. 原優奈

5月28日(水)横浜BUNTAI
日本スーパーフェザー級タイトルマッチ
王者・奈良井翼(RK蒲田) 
Vs.
挑戦者・原優奈(真正)

奈良井=1999年12月4日、大阪府出身の25歳。右ボクサーファイター型。戦績:17戦15勝(10KO)2敗

原 =1994年9月20日、大阪府出身の30歳。右ボクサーファイター型。戦績:19戦14勝(8KO)3敗2分

返り討ちか雪辱か
立場を変えて13ヵ月ぶりの再戦 

 両者は昨年4月に大阪で拳を交え、挑戦者だった奈良井が計3度のダウンを奪って原に5回TKO勝ち、王座を奪っている。それから13ヵ月、奈良井が返り討ちにして2度目の防衛を果たすのか、それとも原がリベンジして王座を奪回するのか。今回もKO決着が濃厚だ。

 奈良井は身長164㎝と決して大きくはないが、下から突き刺すような左ジャブを突いておいて右ストレートに繋げる攻撃を得意としている。左フックも強い。原から王座を奪った4ヵ月後に初防衛を果たし、今年1月にはWBOアジアパシフィック王者だった渡邊海(ライオンズ)にノンタイトル戦で競り勝っている。

 挑戦する立場に変わった原は対照的に176㎝の長身選手で、左ジャブから打ち下ろすような右ストレートが主武器といえる。2023年4月に坂晃典(仲里)に4回TKO勝ちを収めて日本王座を獲得し、初防衛戦は69秒TKO勝ちで終わらせている。しかし、V2戦で奈良井に敗れて王座から陥落。再起戦となった昨年12月の挑戦者決定戦では三者三様の引き分けだったが、勝者扱いで今回のチャンスをつかんだ経緯がある。

 ともに左ジャブを起点にしてボクシングを組み立てるだけに、まずはリードブローの突き合いに注目したい。そのうえでどちらが先に得意の右に繋げるのか。初戦の勝利を含め近況のいい奈良井が有利といえるが、雪辱と返り咲きにかける原の執念も軽視できない。(原功)

東日本ボクシング協会

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