[見どころ!]永田大士 vs.キム・ジュヨン
6月10日(火)後楽園ホール
東洋太平洋、WBOアジアパシフィック スーパーライト級タイトルマッチ
王者・永田大士(三迫)
vs
挑戦者 キム・ジュヨン(韓国)
永田=1990年1月12日、宮崎県出身の35歳。左ボクサーファイター型。戦績:26戦21勝(7KO)3敗2分
キム=1990年2月26日、韓国出身の35歳。右ボクサーファイター型。戦績:24戦19勝(11KO)2敗3分
2冠王者・永田の防衛戦
スリリングな打撃戦の予感
地域2冠王者の永田が、13連勝中のキムの挑戦を受ける。左右の構えの違いはあるものの、ともに攻撃的な選手だけに激しい戦いが見られそうだ。
永田はアマチュアで62戦(41勝21敗)を経験後、2014年8月に24歳でプロデビュー。2020年7月に井上浩樹(大橋)を破って日本スーパーライト級王座を獲得し、V2戦で敗れたあと2022年12月には東洋太平洋王座を奪取した。さらに昨年2月、WBOアジアパシフィック王者の井上との再戦を制し2冠王者になった。サウスポーのボクサーファイター型で、積極的に距離を潰しながら左ストレート、右フックを畳み込む攻撃パターンを持っている。WBOでは世界挑戦圏内の15位にランクされている。
挑戦者のキムは2013年8月にプロデビューし、11戦目までは6勝(5KO)2敗3分と目立った戦績を残していたわけではない。しかし、その後は13連勝(6KO)をマークしている。この間、2017年7月に韓国ミドル級王座を獲得したが、以後はウェルター級、スーパーライト級の体重で戦っている。ガードを固めて中近距離での戦いを仕掛ける好戦型で、左右フック、アッパーが主武器といえる。今年3月の試合では右ボディアッパーで5回KO勝ちを収めている。
両者とも比較的近い距離での戦いを得意としているだけに初回からスリルに富んだ戦いが見られそうだ。経験値やフィジカルの強さで勝る永田が有利だが、キムのショートフック、アッパーには注意が必要だ。(原功)
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