[見どころ!]エリック・ロサ vs. 高見亨介

7月30日(水)横浜BUNTAI
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者・エリック・ロサ(ドミニカ共和国)
vs.
挑戦者・高見亨介(帝拳)

ロサ=2000年3月18日、ドミニカ共和国出身の25歳。左ボクサーファイター型。戦績:8戦全勝(2KO)

高見=2002年4月5日、東京都出身の23歳。右ボクサーファイター型。戦績:9戦全勝(7KO)

2階級制覇王者に挑む高見
新王者誕生に期待

 プロデビューから5年、わずか8戦のキャリアですでに2階級制覇を成し遂げているロサに、78パーセントのKO率を誇る強打の高見が挑む。

 ロサはアマチュアを経て2020年10月にプロ転向を果たし、初陣で10回判定勝ちを収めてWBC中南米ミニマム級王座を獲得。4戦目にはWBA同級暫定王座を手に入れ、昨年12月には現在の王座を獲得している。振りの大きな右フックを顔面、ボディに打ち込み、左ストレートも上下に打ち分ける攻撃型だ。「ミニ・パックマン(小型マニー・パッキャオ)」の異名どおり攻撃は迫力があるが、その割にKO数が少ないのはパンチ力の問題なのか、それとも対戦相手が耐久性に優れているからなのか。むしろ派手な攻撃よりも12ラウンドを4度、10ラウンドを2度、フルに戦い切っているスタミナがロサの最大の武器といえるかもしれない。

 高見はアマチュアで47戦(43勝4敗)を経験後、3年前に20歳でプロデビュー。昨年はベテランの堀川謙一(三迫)、世界挑戦経験者のウラン・トロハツ(中国)を連破し、今年4月には日本王者の川満俊輝(三迫)に6回TKO勝ちを収めて日本王座を獲得している。

やや外側から打ち込む右ストレートが主武器だが、チャンスをつかんでからの連打の回転も速い。試されていない点があるとすれば、耐久力と競った状態でのスタミナということになるだろう。

 まずは序盤の主導権争いに注目したい。ともにプレッシャーをかけていきたいところだが、はたしてどちらがペースを握るのか。高見が早い段階で流れを引き寄せることができれば得意の右が威力を発揮しそうだ。ただ、ロサの振りの大きな左右フックは死角から飛んでくるため常に注意を怠らないようにしたい。(原功)

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