[見どころ!]永田丈晶 vs. 野上翔


8月12日(火)後楽園ホール
日本フライ級タイトルマッチ
王者 永田丈晶(三迫)
vs.
挑戦者・野上翔(RK蒲田)

永田=1997年12月11日、熊本県出身の27歳。左ボクサーファイター型。戦績:10戦8勝2敗

野上=2000年8月13日、佐賀県出身の24歳。左ボクサーファイター型。戦績:5戦全勝(3KO)

手数とスタミナの永田
スピードと切れの野上

 4ヵ月前、世界挑戦経験者の山内涼太(角海老宝石)に競り勝って返り咲きを果たした永田の初防衛戦。スピードとパンチの切れを兼ね備えた同じサウスポーの野上が相手だけに楽な試合にはならないだろう。

 アマチュア出身の永田は5戦目で山内に勝って日本フライ級王座を獲得したが、このときは初防衛戦でベルトを手放している。現在の王座は山内との2年ぶりの再戦で手に入れたもので、今度こそ初防衛を記録したいところだ。プロ10戦のうちジャッジ三者の見解が一致した勝負は4度で、残りの6度は2対1、または2対0の判定決着となっている。それらの数字が物語るようにタフで執拗なサウスポーで、手数とスタミナは特筆ものといえる。

 挑戦者の野上もアマチュア出身者で、2年前に永田と同じくB級デビューを果たした。3戦目には日本ユース王座を獲得し、今年2月にはタイ遠征も経験している。スピードのある長身サウスポーで、右ジャブから左ストレート、右フックという攻撃パターンを持っている。ただ、守勢にまわると心もとなさがあり、そのあたりが課題といえそうだ。

 体格とスピードで勝る野上が前半から飛ばし、永田が圧力をかけながらじわじわと追う展開が予想される。野上とすれば中盤までに大きなダメージを与えたうえでセーフティリードを奪っておきたいところだが、永田がそれを簡単に許すとは思えない。勝負が中盤過ぎまで延びた場合は永田が持ち味を発揮しそうだ。

(原功)

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