[見どころ!]石井武志 vs. ジェイク・アンパロ

9月9日(火)後楽園ホール
東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ
王者・石井武志(大橋)
vs.
挑戦者・ジェイク・アンパロ(フィリピン)

石井=1999年10月26日、福岡県出身の25歳。右ボクサーファイター型。戦績:11戦10勝(8KO)1敗

アンパロ=1997年8月25日、フィリピン出身の28歳。右ファイター型。戦績:24戦16勝(4KO)7敗1分

上昇気流に乗る石井が世界挑戦経験者を迎撃

 ミニマム級でWBA4位、IBF6位、WBC7位、WBO11位にランクされる石井が、1年前に獲得した東洋太平洋同級王座のV2戦に臨む。挑戦者のアンパロは世界挑戦の経験を持つ攻撃型だけにスリリングな展開が予想される。

 石井は空手とキックボクシングの経験を持ち、2022年5月にプロボクサーとしてスタートした。8戦目に世界ランカーに惜敗したのが過去唯一の敗北だ。昨年9月、再起第2戦で東洋太平洋王座の決定戦を制し(12回判定勝ち)、戴冠を果たした。今年3月の初防衛戦では伊佐春輔(川崎新田)を5回KOで退けている。距離を詰めながら積極的に仕掛けていく好戦派で、顔面とボディに左右フックを打ち分けることが多い。

 アンパロは9年のキャリアを持つベテランで、2023年にはフィリピン王座とWBOアジアパシフィック王座を獲得した実績を持っている。昨年3月には重岡銀二朗(ワタナベ)の持つIBF王座に挑んだが、左ボディブローを浴びて2回KO負けだった。ただし、このときは試合4日前に代役挑戦が決まったことを付記しておく必要がある。今年3月、後楽園ホールで北野武郎(大橋)に8回判定負けしたのが最新試合だ。前に出ながら左右フックを強振する攻撃型だが、モーションが大きいためか命中率は高くない。ちなみに7敗のうち5敗はサウスポーに喫したものだ。

 ともに攻撃に自信を持っているため序盤から打撃戦に突入する可能性が高そうだ。パンチのスピードや精度、コンビネーションの多彩さなどで勝る石井に分があるが、アンパロは右構えの選手には持ち味を発揮することが多いため強振してくる左右フックには十分な注意が必要だろう。(原功)

東日本ボクシング協会

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