[見どころ!]阿部麗也 vs. 殿本恭平

10月21日(火)後楽園ホール
日本フェザー級タイトルマッチ
王者・阿部麗也(KG大和)
vs.
挑戦者・殿本恭平(勝輝)

阿部=1993年3月25日、福島県出身の32歳。左ボクサー型。戦績:33戦27勝(10KO)4敗2分

殿本=1995年7月1日、大阪府出身の30歳。右ボクサーファイター型。戦績:22戦16勝(8KO)4敗2分

11年ぶりの再戦
返り討ちか雪辱&戴冠か

 今年6月、王座決定戦を制して戴冠を果たした阿部にとっては第二次政権の初防衛戦となる。殿本は5年前に東洋太平洋王座に挑んだ経験を持つが、日本王座への挑戦は初めてとなる。

 阿部は2022年5月に日本王座と空位のWBOアジアパシフィック王座を同時に獲得。翌年の挑戦者決定戦を制して2024年3月にはアメリカのニューヨーク州ベローナでIBF王者のルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に挑んだが、8回TKO負けに終わった。再起3戦目で現在の王座を獲得している。変則的な動きを多用するサウスポーの技巧派だ。

 一方、2013年4月にプロデビューした殿本は日本ユース王座を獲得したことはあるが、2020年7月の東洋太平洋フェザー級王座挑戦は清水聡(大橋)に7回TKOで敗れている。昨年11月、国内王座への挑戦権をかけた試合は引き分けに終わり、勝者扱いの大久祐哉(金子)が阿部との王座決定戦に進んだ経緯がある(阿部が10回判定勝ち)。こうして巡ってきたチャンスであることに加え、阿部には2014年12月の全日本新人王決定戦で敗れているだけに今回の試合にかけるモチベーションは極めて高いはずだ。

 先手を取りたい殿本が左ジャブから右ストレートを狙い、サウスポーの阿部が前後左右に動きながら迎え撃つ展開が予想される。WBA9位、WBC8位、IBF11位にランクされる阿部が有利だが、殿本の右ストレートには注意が必要だろう。(原功)

東日本ボクシング協会

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