[見どころ!]田中空 vs. 坂井祥紀

10月21日(火)後楽園ホール
東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ
王者・田中空(大橋)
vs.
挑戦者・坂井祥紀(横浜光)

田中=2001年6月1日、神奈川県出身の24歳。右ファイター型。戦績:4戦全勝(4KO)

坂井=1991年1月3日、兵庫県出身の34歳。右ボクサーファイター型。戦績:47戦29勝(15KO)15敗3分

田中の若さと勢いか
坂井の経験か

 今年6月、プロ転向1年、わずか4戦目で東洋太平洋ウェルター級王者になった田中の初防衛戦。挑戦者の坂井はキャリア15年、これが48戦目のベテランだ。飛ぶ鳥を落とす勢いの新鋭か、それとも経験値の高い34歳か。興味深いカードだ。

 田中はアマチュアを経て2024年6月にプロ転向。初戦で1回TKO勝ちを収めると次戦は2回TKO、3戦目は4回TKOと順調に勝利を重ね、今年6月に小畑武尊(ダッシュ東保)を4回TKOで下して戴冠を果たした。身長165㎝、リーチ166㎝とウェルター級では小柄だが、そのぶん体は分厚く頑丈だ。圧力をかけながら距離を潰し、接近して左右フック、アッパーの連打を浴びせる好戦派だ。

 坂井は2010年6月にメキシコでプロデビューした異色選手で、2020年に活動拠点を日本に移した。2023年に日本ウェルター級王座を獲得したが、V3戦で豊嶋亮太(帝拳)に惜敗して無冠に。今年1月、佐々木尽(八王子中屋)の持つ東洋太平洋およびWBOアジアパシフィック王座に挑んだが12回判定で敗れており、今回が2連敗後の再起戦となる。15の敗北があるがKO負けはなく、スタミナと芯を外す技巧と打たれ強さに定評がある。

 若くて勢いのある田中が攻撃力が勝るのか、それとも経験豊富で耐久力に優れた坂井が巧みに迎え撃ちながら後半勝負に持ち込むのか。矛と盾の戦いとなる。(原功)

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