[見どころ!]高見亨介 vs. レネ・サンティアゴ

12月17日(水)両国国技館
WBA、WBO世界ライトフライ級王座統一戦
WBA王者 高見亨介(帝拳)
vs.
WBO王者・レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)

高見=2002年4月5日、東京都出身の23歳。右ボクサーファイター型。戦績:10戦全勝(8KO)

サンティアゴ=1992年4月10日、プエルトリコ出身の33歳。右ボクサーファイター型。戦績:18戦14勝(9KO)4敗

攻撃力で勝る高見
サンティアゴはどう出る?

 7月に2階級制覇王者のエリック・ロサ(ドミニカ共和国)を10回TKOで下して戴冠を果たしたWBA王者の高見と、3月に高見のジムメートでもある岩田翔吉(帝拳)に勝ってWBO王者になったサンティアゴが、互いの王座をかけて初防衛戦で拳を交える。

 高見は10勝(8KO)の戦績が示すとおりの強打者で、左ジャブでセッティングしておいて右ストレート、左フックという攻撃パターンを持っている。ロサ戦では一方的な内容で10回まで戦ったうえで仕留めており、経験値を上げただけでなく自信も増したものと思われる。統一戦は自ら望んだものだが「本当に実現するとは思わなかった。嬉しい」と大歓迎の様子だ。

 きれいに白星を並べてきたWBA王者とは対照的にサンティアゴは18戦して4度の敗北を経験しているが、いずれもフルラウンドを戦い抜いての判定負けだ。長丁場の経験も多く、その点では高見を上回っている。岩田戦では足をつかって距離を保ち、中長距離から軽打を放ってポイントをピックアップしていったが、相手が出て来ないときには攻撃的なボクシングもできる。

 今回の来日時の会見でサンティアゴは打撃戦も辞さずとのコメントを発したが、実際に高見と対峙しても強気の姿勢を維持できるかどうか。それとも岩田戦のように細かく立ち位置を変えながらロングレンジで戦う選択をするのか。いずれにしてもパンチ力で勝る高見に分のあるカードだが、幅広い策を講じたうえでリングに上がる必要がありそうだ。(原功)

東日本ボクシング協会

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