[見どころ!]中嶋一輝 vs. ジョンジョン・ジェット

12月18日(木)後楽園ホール
OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ
王者・中嶋一輝(大橋)
vs.
挑戦者ジョンジョン・ジェット(インドネシア)

中嶋=1993年5月28日、奈良県出身の32歳。左ボクサーファイター型。戦績:21戦18勝(15KO)2敗1分

ジェット=バースネームは「ヨハニス・マウ・ファティン」。1994年6月7日、インドネシア出身の31歳。右ボクサーファイター型。戦績:18戦15勝(12KO)2敗1分

4連続KO防衛狙う中嶋
ジェットはサウスポーが不得手?

 WBC世界スーパーバンタム級6位にランクされるOPBF東洋太平洋同級王者の中嶋が、「トリプルJ」のニックネームを持つジェットの挑戦を受ける。4連続KO防衛が期待されるカードだ。

 中嶋はアマチュアを経て2017年6月にプロデビュー。4年後にOPBF東洋太平洋バンタム級王座を獲得したが、このときは初防衛戦で栗原慶太(一力)に3回TKO負けを喫したため在位は5ヵ月に終わった。それを機にスーパーバンタム級に転向し、2023年2月にWBOアジアパシフィック王座を獲得。しかし、元世界王者のTJ・ドヘニー(アイルランド/オーストラリア)に4回TKOで敗れ、またも初防衛戦に失敗。8ヵ月後、現在の王座を手に入れ、今度は3連続KO防衛を果たしている。71パーセントのKO率が示すとおりの強打者で、特に巻き込むようなストレート系の左フックと右フックが強い。

 挑戦者のジェットは2015年12月にプロデビューし、4年間に10連勝をマーク。初10回戦で挫折を味わったが、再起してWBCアジア・コンチネンタル王座を獲得。しかし、今年4月の直近の試合では元世界スーパーバンタム級2団体王者のマーロン・タパレス(フィリピン)に3回終了TKOで敗れている。距離をとりながら戦うことが多い長身のボクサーファイター型だが、タパレス戦では受けに回るシーンが目立ち、サウスポーの元王者に上下を攻められたあげくギブアップしている。

 パンチ力に自信を持つ中嶋がプレッシャーをかけ、ジェットが後退しながら対応に追われる展開が予想される。タパレス戦を見る限りジェットにはKO率(約67パーセント)ほどの脅威は感じられなかったが、それでもサウスポーの出端に合わせてくる右ストレートには注意が必要だろう。中嶋が慎重かつ大胆に攻めていけばKO勝ちが見えてくるはずだ。(原功)

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