[見どころ!]ユン・ドクノ vs. 森脇唯人

12月18日(木)後楽園ホール
OPBF東洋太平洋、WBOアジアパシフィック スーパーミドル級タイトルマッチ
王者ユン・ドクノ(韓国)
vs.
挑戦者森脇唯人(ワールドスポーツ)

ユン=1995年9月21日、韓国出身の30歳。右ファイター型。戦績:12戦10勝(8KO)2敗

森脇=1996年8月8日、東京都出身の29歳。右ボクサーファイター型。戦績:1戦1勝

五輪戦士・森脇が2戦目で地域2冠奪取狙う

 2021年に開催された東京オリンピックのミドル級日本代表、森脇がプロ2戦目で地域王座に挑む。王者のユンは10勝のうち8KOをマークしている強打者。森脇は2本のベルトをつかみ取ることはできるのか。

 森脇は東京オリンピック出場のほか全日本選手権で5度優勝するなどアマチュアで118戦92勝26敗の戦績を残し、今年6月にプロデビュー。いきなり韓国王者との対戦となったが、3回にダウンを奪って79対72、78対73、77対74の8回判定勝ちを収めている。強烈なインパクトを残すような内容ではなかったものの、8ラウンドをフルに戦い切るなど1試合で多くのものを得たはずだ。

 ユンは2016年11月にプロデビューし、2年近いブランクを2度経験後の2021年12月に韓国スーパーミドル級王座を獲得。2023年11月にはWBOアジアパシフィック王座も手に入れた。この王座は初防衛戦で太尊康輝(一力)に衝撃的な1回逆転TKO負けを喫して失ったが、5ヵ月後の再戦で奪回。今年4月にはOPBF東洋太平洋王者の野中悠樹(ミツキ)に3回KO勝ちを収めて2冠王者になった。

 ユンは一見するとスピードはないが、意外に左ジャブが正確で、直後に右ストレートを繋いでくることが多い。そんな王者に対し森脇はスピードを生かして序盤で主導権を握りたい。そのうえでサイドに動きながら被弾を最小限に食い止めて相手をコントロールする必要がありそうだ。ユンはWBC15位にランクされており、森脇にとってリスクは小さくはないが、勝ったときのリターンが大きな試合といえる。(原功)

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