【見どころ!】井上拓真 vs. 井岡一翔

5月2日(土)東京ドーム
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
王者 井上拓真(大橋)
vs.
挑戦者・井岡一翔(志成)

井上=1995年12月26日、神奈川県出身の30歳。右ボクサーファイター型。戦績:23戦21勝(5KO)2敗

井岡=1989年3月24日、大阪府出身の37歳。右ボクサーファイター型。戦績:37戦32勝(17KO)4敗1分

高度な技術戦か
どちらが主導権握るか序盤に注目

 昨年11月、那須川天心(帝拳)を下して空位のWBC世界バンタム級王座を獲得した井上の初防衛戦。挑戦者の井岡は5階級制覇をかけてリングに上がる。3度目の戴冠を果たし自信を増している井上と戦術とスキルに長けた井岡。駆け引きを含めた高度な技術戦になりそうだ。

 井上はKO率こそ高くはないが、出入りと上下の打ち分けが巧みで、2年前にジェルウィン・アンカハス(フィリピン)を倒したようにタイミングのいい破壊力のあるパンチも持っている。身長、リーチとも164㎝と数字上はバンタム級では大柄というわけではないが、フレームそのものは大きい。那須川戦ではその体を生かして押し込み、相手のスピードとスキルを封じて勝利をもぎ取っている。途中で戦い方を切り替えるなど戦術面でも卓越したものがある。

 ミニマム級、ライトフライ級、フライ級、スーパーフライ級と階級を上げてきた井岡は、昨年大晦日にバンタム級の試運転をしたうえで王座に挑む。こちらも身長、リーチとも164㎝だが、基本的なフレームでは劣るものと思われる。その代わり経験値や細かなスキルでは井上の上を行く。相手が出て来ないとみるや巧みに攻め込み、出てくるとカウンターで迎え撃ったり間合いを外したりと、その見極めはマエストロ(教授)級だ。

 ともに戦術にも長けているだけに心理的な揺さぶりを含め高度な技術戦が予想される。これまでの試合を見る限りでは、井上は後手にまわると攻め手が少なくなる傾向があり、井岡は馬力と体力で押し込んでくるタイプを不得手としている印象がある。両陣営がどんな作戦を立て、両選手がどう戦うのか、まずは序盤に注目したい。(原功)

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