【見どころ】充実の王者 vs 22歳の挑戦者 吉野有利は不動

2月13日(木)後楽園ホール
日本ライト級タイトルマッチ
王者 吉野修一郎(三迫)vs 富岡樹(REBOOT)挑戦者

 日本ライト級王者、吉野の5度目の防衛戦。昨年10月にWBOアジアパシフィック王座と東洋太平洋王座も獲得した吉野はWBOで13位、WBCで15位にランクされている。22歳と若い富岡を相手に力の差を見せつけることができるか。

 吉野はアマチュアを経て15年12月にプロデビューし、6戦目で日本王座を獲得。その試合を含めて直近の7試合はすべてKO(TKO)で終わらせている。精度の高い左ジャブから繰り出す右ストレート、さらに前戦では左フック一発で試合を終わらせるなどパンチは多彩でパワフルだ。身長175センチと体格にも恵まれている。経験値を上げながら総合力アップを図れば、近い将来、大きな舞台に上がる可能性を秘めた選手といえる。
  富岡は16年12月にプロデビューした新鋭で、これが2度目の王座挑戦となる。18年7月の東洋太平洋王座挑戦は中谷正義(井岡)に11回TKOで敗北。次戦でも正木脩也(帝拳)に判定で敗れたが、その後は2連勝している。足をつかいながら左ジャブで切り崩していくボクサー型だが、パンチ力という点では物足りなさが残る。

 総合的な戦力で勝る吉野がプレッシャーをかけ、富岡がサークルしながら左ジャブでタイミングを探る展開になりそうだ。真正面からの力勝負では分が悪いと思われる挑戦者は、スピードを生かしてかき回し、吉野を慌てさせたい。(原功)

吉野=1991年9月28日、栃木県出身の28歳。三迫ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:11戦全勝(9KO)。

富岡=1997年4月18日、埼玉県出身の22歳。REBOOT.IBAジム所属。右ボクサー型。戦績:10戦7勝(2KO)2敗1分。

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